これまでお伝えしたようにワインにはいろいろな特徴があるのですが、そのすべてのお手本はフランスにあります。
だから「ワインはフランスしか飲まないわ」などとおっしゃるお嬢様の言葉は高飛車に聞こえるかもしれませんが、ワインの追っかけ方としてはそれもありだと思います。
フランスさえおさえておけば、ワインのかゆいところにはすべて手が届くからです。
ただワイン知名度では、フランスに負けていないのがイタリアです。
お店でもけっこうな確率で遭遇するので、なんとなくシカトできない雰囲気があります。
では、どういうときにイタリアワインを飲むべきか。
イタリア料理を食べるときに飲みましょう。
もしくはイタリアワインが好きなら、イタリアワインを選んでもいいでしょう。以上です。
それでは答えになっていないでしょうか。
でもイタリアワインは追いかけるのが難しいのです。
イタリアワインの大きな特徴は、途方もない「バラバラ感」にあるからです。
筆者はイタリアワインの味は大好きですが、イタリアワインを勉強するのは嫌いでした。
イタリアは地中海的な気候のおかげで、苦労せずにどこでもぶどうが育ち、地酒ならぬ“地ぶどう”みたいなのがいっぱいあって、なにせイタリアで作られるぶどうの品種はめっちゃ多いのです。
どれくらい? 推定二千種類くらい。