お悩み:恨みを「倍返し」にしたい!
よくドラマか何かで復讐のシーンで使われたりする「目には目を、歯には歯を」という言葉ですが、とても誤解されている言葉です。もともとは旧約聖書の「出エジプト記」という書に出てくる律法、つまり今で言う法律の一つです。
たしかに「目を潰されたら目を潰せ。歯を折られたら歯を折れ」ということですから、一見、復讐を推奨しているように読めます。しかし、時代背景を考慮するとそうではなく、むしろこれは過剰な復讐を禁ずるものだったんです。
当時はまだいろいろな法律が整備されていませんでしたから、さまざまな復讐も個人の感情によって裁量が決まっているようなものでした。それで復讐がエスカレートして、「あいつ、俺を殴ったから腕を切り落としてやった!」とか、「目を潰されたから殺してやった!」とか、過剰な復讐が横行するようになってしまっていたんです。
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