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こんにちは。
いつも幡野さんの言葉や、考え方が好きで拝見しています。
写真はある程度いけばどれも一緒に見えていたのですが、幡野さんの撮る写真は、ビー玉みたいな、その場を切り取ったようで、初めて写真に対して好きだと思いました。ありがとうございます。
私の悩みは、これからの新婚生活と産むかもしれない子供のことについてです。
私は子供が苦手です。
以前、幡野さんは子供は親の鏡と仰ってましたね。
そんなところが堪らなく苦手です。
一瞬でも可愛くないと感じてしまうことが怖いです。
自分の一挙一動がその人の人生を変えてしまうかと思うと怖いです。
正しさがわからないところが怖いです。
恐ろしいし、逃げたくなっても、距離を置くことができても、無かったことに出来ないところが怖いです。
もし愛せなかったらどうしよう。
そんな私の気持ちを旦那に伝えたら、
「心配しなくていい」「母親らしくなくても絶対に責めない」「もし君が育児放棄したら僕が面倒をみるよ」 「気楽に考えて」と言ってくれました。
すごく嬉しかったです。
でもその反面、産まなくてもいいよと言われなかったことがとってもとっても怖くなりました。
私は母も父も、姉妹も大好きです。
そして、旦那のことも大好きです。
それ以上は要らないんです。
でも、父も母も、旦那も子供を欲しがっています。大好きだから期待に応えたいです。
旦那に「私は子供が欲しいわけじゃなくて、あなたが好きだから産むだけだ」と言っています。
「それでもいい」と言ってくれる旦那を優しいと思うけれど、「産まなくていいよ」と言って欲しかったです。
そして、何より私は、私よりも愛されるであろう子供に産まれる前から嫉妬しています。
旦那は生まれてくる子に、生前贈与をしたいと言っていました。
私は、彼のお金なんだから好きなように使って欲しいと言いましたが、強烈に嫉妬しました。
私は大好きな自分の家族にもそんなことしてもらってない。
彼自身のために使うのではなく、ましてや私に使うのではなく、子供という新参の人間に使うのかと嫉妬しました。
子供が愛される=私が蔑ろにされる
なんてことはないはずなのに、 嫉妬と不安が止まりません。
それでも、一度も「じゃあ2人で生きて行こうね」と言われたことがないので、私は多分産むと思うのです。
幡野さんは、子供が最初から好きでしたか?
なにかお守りになる考え方を一緒に考えていただけると嬉しいです。
長文失礼しました。
(ハーモニカ 27歳 女性)
結婚おめでとうございます。ぼくは結婚したばかりの頃、子どもがほしくないとおもっていました。理由は簡単です、子どもが嫌いだったからです。飛行機や新幹線で子どもが騒いでいたり、泣いているとストレスを感じていました。
ぼくは子どもがほしくなかったけど、妻は子どもが大好きで、子どもがほしかったんです。人生設計としてはお互いの主張が真逆なわけですよ。結婚して5年ぐらいたった頃に、妻が希望する出産年齢に近づいたこともあり、子どものことについて話し合ったんです。
ぼくはこのときに離婚も覚悟していました。でもぼくが出したいくつか条件を飲んでもらえることになったので、子どもを育てることに同意しました。
条件といってもぼくにメリットがあるわけではなく、あくまで子どもや家族にとってメリットがあることです。たとえば仕事を第一にしないとか、お互いに趣味を継続するとか、生活をカツカツにしてまで節約をしないとか、そういう条件です。
それから子育てについて勉強をしました。子育てにはお金がかかると知ったので、お金のことを勉強しました。子育てをするとイライラしてしまうことも知ったので、怒りや感情をコントロールすることも勉強しました。
子どもにいってはいけない言葉や態度、子どもにどう接すれば適切なのか勉強しました。産後うつや、育児ノイローゼについてや、口うるさい妻の親族の口をふさぐ方法など、浅く広く勉強をしました。
「子どもっていいよ」的なウザさがあって嫌なんですけど(ぼくもこれをやられて本当に嫌だった)、子どもって不思議なもので、いないときはほしくないっておもってましたけど、いまは子どもがいない生活は考えられません。
子どもができる前は夫婦二人でいいじゃんっておもっていたけど、いまは家族三人でいいじゃんっておもいます。でももしも独身だったら独身でいいじゃんってきっとおもうし、動物を飼ったら動物を家族にすればっていいじゃんっておもうし、離婚をしたら離婚っていいじゃんってきっとおもうんですよ。結局人生なんてどれでもいいんですよ、いまいる人生しか見えないんだし。
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