前回のコラムでは実はフランスではマクドナルドが大人気でファーストフード大国であるとご紹介しました。
ファーストフードの人気はフランスの大都市全般に及びますが、驚くべきことに、美食で知られる都市も例外ではありません。
健康に関するウェブサイトであるquestion2santé.comはフランスのファーストフードを毎年調査しているのですが、なんとフランスで最もファーストフード店が多かったのは、美食とワインで知られるボルドーで10万人あたり21件にもなります。17件のパリと比べても多いのです!
ボルドーといえばワインで大有名で、有名レストランもある美食の街。イギリスでもフランスの食の紹介番組には必ず登場するような町なのです。町中には美しく質の高い市場があり、ワイナリーツアーに出かける人が大勢いる古都!日本で例えたら京都がファーストフードだらけになるイメージです。
フランスでは2000年にジャンクフード(la malbouffe)に反対する農民が建設中のマクドナルドを襲撃し有罪判決を受けるほどファーストフードに対する抵抗感が大きかったのに随分な変化です。
2018年にはフランスの3万2千件のファーストフード店は510億ユーロを売上げ、2017年より6%増加し、2005年に比べ3倍にもなりました。さらに驚くべきことに、ファーストフードはフランスのレストランの60%を占めているのです。
なぜフランスでこんなにファーストフードが人気か。それはフランス人のライフスタイルの変化が関係あります。