相手のプライベートな話をどこまで聞くか
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
以前、ヨーロッパ滞在が長かった日本人男性が、会話の中である人物のことを話し始めたときのこと。話題上、僕が人間関係を把握したくて、「その人って何歳ですか?」って聞いたところ、「いや、わからないです。僕、人に年齢を聞く習慣がないもので」って答えられて、「あ、そうか。年齢を知りたいって日本人特有の発想なんだな」と反省しました。
僕たち日本人はほんと「年齢」が知りたがりますよね。テレビや新聞を見ていても、名前の後に(34才)みたいに必ず年齢が書いてあります。韓国でもそうということがあると聞くので、やっぱり儒教が関係あるのでしょうか。
ブラジル人って必ず「はじめまして」の時に、相手の「家族構成」を質問するんです。結婚しているのか、独身なのか、子供はいるのか、両親は健在なのかって一通り質問するんです。あれ、結構面食らうんです。
例えば、ブラジル人とよく会話をしていた当時の僕は「恋人はいて、その彼女は娘がいて」って言うと、「彼女とは結婚しないの?」ってすぐに言うんです。でも、ブラジル人は「家族が全て」だから、それを質問するのって当然だと思ってるんです。
こういう「その人のプライベートな情報の何が知りたいか」って国や時代や文化によって違いますよね。それで、やっぱり日本人は「どの組織に所属しているのか」っていうことに、すごく興味があるんだと思います。
何かで読んだのですが、アメリカ人は仕事を質問されたら「職種」を答えるんですよね。会話の中で「トヨタで働いています」って言うと、アメリカ人は「トヨタの工場のラインで働いている」と思うそうです。
だから、アマゾンで働いているとか、東急で働いているとかって言わずに、「デザイナーをやっている」とか「広報をしている」って言う必要があるそうです。まあ僕たち日本人は、「どこに属しているか」という会社名をどうしても重視してしまうんでしょうね。
誤解を生まない会話
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