男女ともに未婚化が進み、2030年には30代以上の単身世帯数は約1600万になると予想される。特に中高年男性の4人に1人は一人暮らしとなり、男性の単身化が加速する。来る超単身社会をいかに生き抜くべきか。
「勤めていた会社を辞めようとしたときは両親に猛烈に反対された。だけど今はもう好きにしていいよ、と」。独身の木村健次さん(37・仮名)は米国の大学を卒業、大手電機メーカーに約4年間勤めた後、26歳で退職した。その後介護士になったが、肌に合わず再び転職。今は通訳を目指し週1回学校に通いながら派遣社員として働いている。
年収は約240万円と正社員だった頃の半分程度になったが「今は勉強期間だと思っている」と不満はない。欧州に赴任中の兄の家に住んでいるため家賃負担がないうえ、基本的に食事は自炊だ。結婚する予定はなく、「相手を養うこともないのでプレッシャーがないのかもしれません」と木村さんは言う。
30年には未婚率3割
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