自分のセンスに自信が持てないあなたが、これから有利になる理由

自分のセンスに自身が持てないデザイナーの方からの相談。「センスは後天的に身につく」と答える幡野広志さんから、自身の経験を踏まえてアドバイスを送ります。

※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

30歳女性です。
4年ほどデザインの仕事をしていますが、自分には才能もセンスも無いと思います。デザインの仕事から他の企画やデザインをしない職種に転職をしたいと思っているのですが、未経験・30歳(すぐ産休に入るのではと疑われる年齢のようです)ではどこも雇ってくれないのが現状です。面接してくださる会社があっても条件がかなり悪いなど、とても生活して行けそうも無い求人ばかりです。
毎日センスが無い自分が苦しくて他のセンスがある人と比べてまた苦しくて、精神科に行っても根本的な解決にならずで自分の中で「グルグル」が止まりません。また自分は一人暮らし独身で彼氏もおらず、シェルターのような環境がありません。
仕事の無い方々から見たらただの甘えに思えるかと思いますが、見込みが無くともデザインのセンスを磨くか、収入が少なくとも別の職種に行くかのどちらかしか無い状況に毎日辛く、どうしたら良いのか悩んでいます。
こんな時、幡野さんでしたらどうされますか?

(さいとう 30歳 女性)

デザイン業界の仕組みや世界のことをぼくは全然知らないのだけど、写真家という仕事柄デザイナーさんとよく一緒に仕事します。写真家って魚や野菜を収穫するような人たちに似ていて、デザイナーさんはそれを料理するシェフのような存在です。

シェフによって美味しくも不味くもなるので、デザイナーさんの存在って写真家にとっては超重要です。写真も良くてデザインも良いと、すごく美味しい料理ができるんですよ。

仕事をするうえでいちばんしあわせなことは、自分がいいとおもう写真をデザイナーさんが美味しく料理してくれて、仕事に関わった人やクライアントさんがよろこんでくれて、高いギャラが発生することです。

デザイナーと写真家って協力関係にあるクリエイティブ業なので、もしかしたらヒントになることがあるかもしれません。ぼくがこれから書く中で、いいことはいいとこ取りして、説教くさいところはデザイナーさんらしくトリミングして切り捨ててください。都合の悪いことに耳を塞ぐって大事なことですよ。

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幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

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コメント

kenchan_ngt 肯定するデモ否定するでなく、朝から良い文章に出会いましたあ。何度も読み返したい。 https://t.co/YsA2cSZCvs 16日前 replyretweetfavorite

tsukamo_com 沁みる… --- https://t.co/NnT4QvDjbO 16日前 replyretweetfavorite

sachikoma きゅーん。 16日前 replyretweetfavorite

beefsoul |幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。|幡野広志|cakes(ケイクス) 「深く掘り下げるなら広く掘れ」です。なにごとも。 https://t.co/5RH6c7MCOa 16日前 replyretweetfavorite