今回ご案内したいのは、六本木ヒルズ森タワー最上階にある森美術館での、「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」です。
都内最大級の展示スペースを持つ同館全体を使って、日本の現代アーティスト29組による大規模グループ展が繰り広げられています。
じつは「六本木クロッシング」と題したグループ展は、2004年以来、3年に1度の周期で開かれています。いま、アートの世界では何が起きているか。そんな問いに応えていこうとの試みを継続しているのです。会場には毎回、これぞ「旬」と呼べる作品が並び、文字通りアートの最先端を知ることができます。
今回もこれまで同様、2013年のいま観るべき作品がそろいました。ただ、多数のアーティストをまとめて紹介するにあたっては、何か共通のテーマがなければ収まりづらい。そこで、くくりとして設定されたのが、「アウト・オブ・ダウト」という言葉です。
直訳すれば「疑いの外へ」といったところですね。意味するところは、次のようなことのようです。