純猥談

ただの知り合いから始まるような、そんな恋をあなたとしたかった。

クラブで知り合った年上の男とセフレになったことがある。
よくあるワンナイト話と違うのは、私は元々彼のことを知っていたということだ。
彼は私が行った実習先の研修医だった。


クラブで知り合った年上の男とセフレになったことがある。

よくあるワンナイト話と違うのは、私は元々彼のことを知っていたということだ。


彼は私が行った実習先の研修医だった。

綺麗な肌とパーツの整った顔立ち。今流行りの塩顔ってやつだ。細身の彼は白衣がよく似合っていて、それに加え学生にも優しく丁寧に教えてくれる。

私たち実習生の話題は彼の話で持ち切りだった。

例外なく私も先生に憧れていたし、何とか顔見知りになりたいとツテをたどったこともある。

私の学校は学生と職員が交流を持つことを禁じているらしく、それは叶わなかったけれども。


だから、深夜2時のクラブで彼に声を掛けられた時はとんでもなく動揺した。

「すごい可愛い子がいるなと思ってずっと見てた」

酒の回ったとろんとした目で笑われて顔が火照るのがわかった。

騒がしいフロアは話すのも一苦労で、彼は私の肩を抱いて耳元で話し掛けてくる。

冷や汗をかくのも束の間、これはチャンスだと思った。このまま彼を知らないふりをしていれば、あわよくば。据え膳食わぬはなんとやら。どうせワンナイトで終わる関係だ。

ふう、と深呼吸して私は腹を括った。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
純猥談

純猥談 編集部

誰もが登場人物になったかもしれない、現代の性愛にまつわる誰かの体験談が純猥談として日夜集まってきています。様々な状況に置かれた人たちから寄せられた3000件を超える投稿の中から、編集部が選りすぐった傑作を公開していきます。

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

v6_gp これの方が話好みだな https://t.co/CxAVRD9MYg 約1ヶ月前 replyretweetfavorite