アパレルは本当に死んだのか#11】セール乱発がテナントの首を絞める

既存のショッピングセンター(SC)を取り巻く環境は厳しい。SCは今、商業施設として変わらなければいけない瀬戸際にあると感じている。

Interview セールの乱発がテナントの首を絞める

アダストリア会長兼CEO●福田三千男

(『週刊東洋経済』2017年8月26日号掲載)

 既存のショッピングセンター(SC)を取り巻く環境は厳しい。SCは今、商業施設として変わらなければいけない瀬戸際にあると感じている。

 大型化が進み、店を見て回るだけで客は疲れてしまう。そこに「タイムセールだ」「夏のクリアランスだ」と、セールを乱発している。SCのデベロッパーには、戦略としてではなくセールを行うこと自体が目的になっているようだ。

 デベロッパーの経営者の多くは、セールをやっても以前ほどの効果がないことをすでに知っている。値引き前の価格を否定することは、テナントの首を絞める。衣料をダメにしたのはSCかもしれない。今の売り場数を維持できなくなる衣料テナントが今後続出するだろう。パワーのあるところだけが生き残っていく。

 「H&M」など海外のファストファッションが、SCへの出店を加速した。彼らがやったことは価格破壊。デベロッパーは彼らを優遇して好立地を用意したケースもあった。そのため、日本の衣料テナントが低価格競争についていけなくなって疲弊した。

商社依存が招いた同質化

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