北千住のブスから、全国区のブスへ
いよいよ最終回である。
この連載は、2018年12月に出した著書『ブスのマーケティング戦略』の原稿を、cakesに合わせて編集したものであったのだが、最終回の今日は、いま現在の思いをダイレクトに綴ってみたい。
本を出して1年半、世界は大きく変わった。
雑誌や新聞の取材、講演依頼が相次ぎ、芸能人様と対談したり、テレビに出たり。
憧れの田嶋陽子先生と「そこまで言って委員会」で共演させていただくという、奇跡のようなことまで起こってしまった。
足立区・北千住のブス税理士が、他人様の面前に出ることが増えたわけだ。
自分自身の環境の変化で、承認欲求が満たされたのは言うまでもないが、読者の方からさまざまな反響が届いたことで、「がんばるブスたちが輝く未来をつくりたい!」というライフワークに、より深みが出た気がしている。
日経ウーマンエキスポに登壇。
「ワーママがみずからの価値を高めるために」というきわめて意識の高い講演をしてしまった。
胃が痛かった……
相変わらずおもしろいことは言わない夫だが、私と娘のことが、大好きらしい。
結局、美人とブス、どっちが得なのか
そういえば、ブスマ本フィーバーのなか、大学院を卒業した。
論文のテーマは、
「女性の外見要素が企業・個人のパフォーマンスに与える影響に関する実証分析」
である。
「美人のほうが絶対、人生得している」
ずーっと思い続けていた私の「ねたみ」「ひがみ」で始まったこの研究。実際の数値として明らかにすることで私の「ねたみ」「ひがみ」をすっきり解消したかった。
先行研究で、海外の美貌格差と所得格差についての研究はあるのだが、現代の日本女性で研究してみるという意義も感じていた。
120人ほどの日本女性の顔分析と業績や立場などの関係性を分析した。
容姿の判定については、客観的測定として黄金比測定、AIアプリによる測定。主観的測定として男性によるアンケート。これら3つの美貌測定と、業績などの関係性を分析した。
結果は……
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