早稲田のおかげで、満たされたブスになる

結婚、出産、起業。
ブスなのに、いや、ブスだから勝ち得たことだ。
そして、さらに高みを目指した田村麻美は、早稲田大学ビジネススクール入学という快挙を成し遂げる。

ブスの起業はすがすがしい

個性的なホームページのおかげで、お客様は順調に増えていった。

もちろん、相性が悪く、さよならをした方もいた。

罵声を浴びせられたこともあった。

理不尽なことを要求するお客様もいた。

でも、そのお客様とお付き合いをすると決めたのは自分だ。  
起業したからにはすべての事柄が、自分の責任である。  
すべて自己責任なので、不思議なほどノーストレスになった。

収入についても、「お客様が減る=売上が減る=自分の収入が減る」というシンプルな構図。会社に勤めていたときより、大変わかりやすい。  
明瞭会計、自己責任であったため、不平不満を感じることなく、仕事をがんばることができた。

何よりも、自営業になって、「ブス」を言い訳にできなくなった。

組織にいる場合、運悪く「見た目」重視の上司や取引先と当たってしまえば、アンフェアな扱いを受けることもあるかもしれない。能力は同じなのに美人の同僚が得する場面もあるだろう。

でも、自営業は違う。

すがすがしいほど、市場の反応をダイレクトに感じることができる。  
目の前にいる顧客のニーズにこたえられるか否かで、収入が決まる。

そこに美醜格差はない。

そもそもブスがいやなら、はじめっから私のところには来ないだろう。

売上は順調であった。

一方で、自分の力では「ニーズにこたえられないこと」というのが、ハッキリとわかってきて、お客様が増えれば増えるほど、落ち込んでいく32歳の私なのであった。


大学院入学で、 やっと満たされたブスになる

税理士は税の専門家である。税については自信をもって対応できる。

しかし、税金以外の質問をお客様から受けることも多い。  
税金とは、売上・利益が出てはじめて納付するものと考えれば、お客様の悩みの筆頭は、

「売上を上げるためにはどうすればいいか」

である。  
私のお客様は、起業したての会社が多く、周囲に経営について相談できる人がいない場合がほとんどである。そうすると、定期的に会計報告で会う私に相談することになる。

「売上を上げるためにはどうすればいいんだろうねえ」と。

その相談を受けるたびに、歯がゆい気持ちになっている自分がいた。

私にもっと経営について知識があれば、お客様のサポートができるのになあ。 「経営、マーケティング、人事」について、専門的に勉強したことがない私。

どうしたら本当の意味でお客様のニーズにこたえることができるのだろう。

さらに、どうしたら経営を体系的に学ぶことができるのだろうか、本気で調べはじめた。  
そこで見つけたのが、ビジネススクールという存在である。社会人のための大学院である。かっこよくいえば、MBAである。

社会人大学院を開設している大学を片っ端から探した。私が卒業した立教大学でも社会人大学院を開設していた。

ふと、ひとつの大学院に目がとまった。

早稲田である。

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ブスのマーケティング戦略

田村麻美

税理士、大学院生、一児の母、そしてブスである田村麻美さんによる、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」をかなえるための戦略論。誕生から、受験、処女喪失、資格取得、就職(即退職)、結婚・起業するまでの物語を赤裸々に記した半生記と、結婚・...もっと読む

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