捨て本

to the future

リエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!

終章 to the future

これは確実な根拠と予測に裏づけられた 成功するビジネスだ。

僕自身は結婚については否定的だ。
 だが、友人や知り合いの結婚式に行くのは好きだったりする。
 招待されればスケジュールの都合がつく限り、出席している。いまでも年間で多いときは10回以上、お祝いに式場へ足を運んでいると思う。海外での挙式に駆けつけることも、しばしばだ。
 結婚を否定しているのに、結婚式に行くのはおかしくないか? まあそう言われるだろう。でも、僕のなかでは、まったく矛盾していない。
 僕は結婚そのものではなく、「結婚によって戸籍に縛られることの弊害」を説いている。愛し合う男女が、心をこめて誓いを交わし、永く共に暮らすことについては、特に否定するものじゃない。そのスタートである結婚式は、まさに晴れの場だ。
 式場は基本的にきれいだし、料理も美味い。新郎新婦や、正装で着飾った人たちも華やかだ。居るだけで気持ちのいい空間だと思う。

 結婚式は、貴重な旧交を温める場でもある。Facebookでつながっている程度のゆるい知り合いなど、普段話さないような人と話せるのが面白い。
 以前、日本の知人の結婚式で、書道家の武田双雲さんと初めて会った。その場で仲良くなり、後日、武田さんのアトリエに遊びに行った。
 会う前は武田さんについては、単なる書道家としてしか認識していなかったが、話してみると、すこぶる面白い人だった。結婚式に出なければ、そんなことは知らなかったと思う。書道家と出会うような機会も、僕にはほとんどなかっただろう。
 地元の同窓会には、出なくていい。しかし、意外な出会いを得られる場として、結婚式は悪くないと思う。
 僕は、人間関係は、意外とかさばらないと考えている。
 人間関係に質量があるわけではない。なんとなく維持するだけならばスペースは取られない。もちろん、時間泥棒のような真似をしてくる鬱陶しいつながりはさっさと切ってしまえばいいと思うが、一昔前と違って格段にケアは楽になった。
 これは紛れもなくSNSの恩恵で、Twitter、Facebook、LINEなどのツールで、その時々の距離感に応じた「付き合い分け」が可能になったからだ。
 本当に面倒ならブロックすればいいだけだし、いちいち切るのも面倒くさいなら、つながり程度は、いくらでも持っていていい。

 「こいつは自分のモノだ!」という〈所有〉。
 「こいつがいなければ自分は生きていけない!」(あるいは「自分がいなければこいつは生きていけない」)という〈依存〉。
 そして「こいつが自分のもとから離れるのが許せない!」という〈執着〉。

 99%の確率で勘違いしているだけの、こんな人間関係における3つの思いこみさえ捨てられれば、気楽にゆるーくつながっておいて、それがきっかけで、結婚式のような不意の縁が得られることもある。

 結婚式と並列に語る話じゃないが、僕が長く切らなかったものとして、自分の宇宙事業を挙げておきたい。

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捨て本

堀江貴文
徳間書店
2019-07-30

この連載について

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捨て本

堀江貴文

良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。 大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。 だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。 ...もっと読む

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