- [POINT 1]スマホはシェアリングエコノミーを利用するのに便利
- [POINT 2]モノが捨てられない人は旧人類のマインドから進化できていない
- [POINT 3]所有欲で満たせるような欲望は、ほとんどスマホで埋められる
スマホはシェアリングエコノミーを活かす魔法のツール
スマホが普及するのと同じスピードで、シェアリングエコノミーが広まった。
これは乗り物や住居、家具、服など個人が所有する資産を貸し出し、みんなで共有するサービスのことだ。あなたが手に持っているスマホは、これからの世界の主な潮流となるシェアリングエコノミーの利点を最大限に活かすために出現した、魔法のツールだという言い方もできる。
シェアリングエコノミーの草分けは、2008年にスタートしたAirbnbだ。本連載で何度も紹介したが、僕もしばしば海外旅行で利用している。旅先からスマホで検索すれば、泊めてくれる部屋を持った近くの民家を探すことができる。
たいていはホテルなどの一般的な宿泊施設よりも価格が手頃だし、すこぶる便利だ。セキュリティや信用審査の問題は残っているけれど、将来的にインフラとして広がっていけば、人はどこに行こうと宿泊場所を手に入れて、もはや住まいに縛られる必要がなくなるだろう。
UberやLyftなどのライドシェアサービスも、世界の各都市で普及している。日本はタクシー利権が大きいので本格参入が遅れているが、潮流には抗えない。
というか日本のタクシーの質は本当にひどいので、早くUberが全面解禁になってほしい。
所有欲ほど無意味なものはこの世にない
人が所有することの大きな目的は、かつては「安心」だった。
“持つこと”は、命を永らえさせることに役立った。自然環境などにより食糧が安定して得られなかった古い時代の思考の名残として、人には現在も所有欲が備わっているのだろう。
だが、現代の日本でモノを持つメリットは何もない。
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