田崎史郎が「私は知ってる」と醸し出す

今回取り上げるのは、政治ジャーナリストの田崎史郎。安倍晋三首相についての著書もあり、政権に近い人物としてワイドショーで内部情報らしきものを開陳することが多いですが、その違和感について、武田砂鉄さんが論じます。

「何も知らないくせにそんなこと言うなんて残念です」

芸能人・著名人が数多く投稿したこともあって、「#検察庁法改正案に抗議します」が拡散されたが、そのそれぞれのツイートにぶら下がる批判の声を探ると、おおよそ「ホントに意味わかっていますか?」という『無知決めつけ型』と、「ファンだったのに残念です。もう応援するのやめます」という『ガッカリさよなら型』に二分される。その2つを掛け合わせた「何も知らないくせにそんなこと言うなんて、これまで応援してたのに残念です」という『決めつけさよなら型』も多い。親友や恋人が去っていくならば一大事だが、当人と直接的な接点があるわけでもない状態で、勝手に決めつけてさよならを告げられても困るだろう。

そうやって自分のツッコミを「一大事」にしてやろうと試みる心意気って寂しい。寂しい状態に気づいていないところが寂しい。「私が思っていたアナタは、意見するようなアナタではなかったので、意見するようなら、私は立ち去りますよ」って、わざわざ文字に起こしてみると、とてもみすぼらしい。きゃりーぱみゅぱみゅのツイートに「歌手やってて、知らないかも知れないけど」と噛み付いた政治評論家・加藤清隆は、本人から「歌手やってて知らないかもしれないけどって相当失礼ですよ、、、、」と返されていたが、彼のツイートを辿ると、浅野忠信には「役者として全うして下さい」、高田延彦には「プロレスで忙しくて知らないのだろうが」などとぶつけており、先に紹介した『無知決めつけ型』を四方八方に撒いていた。なんだかとても寂しい。

これは自分のことではない、と思い続ける
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ワダアキ考 〜テレビの中のわだかまり〜

武田砂鉄

365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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コメント

nishimany #スマートニュース 4ヶ月前 replyretweetfavorite

nyanco0118 #スマートニュース 4ヶ月前 replyretweetfavorite

appanosuke 俺もゴールデンウィーク中は、妻か田崎史郎か岡田晴恵先生としか会わなかった日があるような気がする https://t.co/P08Tad2F3T 4ヶ月前 replyretweetfavorite

TUj00GtI0lCt7tb とってもいい記事。オススメです😊 4ヶ月前 replyretweetfavorite