- [POINT 1]スマホを検索やゲーム専門に使ってはいけない
- [POINT 2]スマホは情報処理能力を強化する“身体拡張”ツール
- [POINT 3]スマホはウェアラブル(装着できる)ツールに進化する
スマホは趣味欲を満たすだけのデバイスではない
僕は基本的にスマホを肌身離さずに生活している。だが、トレーニングやシャワーを浴びている時間など、さすがにスマホを触っていられないときもある。
当然、寝ている時間もスマホは使えない。しかし正直な気持ちとしては、24時間、スマホを触っていたい。睡眠中もスマホと自動的に同期できるような装置が開発されないかと、なかば本気で思っている。
スマホ中毒と呼ぶ人もいるが、気にしない。それぐらいの密度で使っていないことには、スマホを「ツール」として使い切っていないと思うからだ。
世間では微妙に誤解されているようだが、スマホはただの検索マシンではない。ただのゲーム機でもないし、カメラでも、音楽のポータブル再生機でもない。
そのように使い回しても別にいいけれど、本来、スマホは趣味欲を満たす目的にのみ使われるデバイスではないと思う。
では、スマホとは何なのか?
それは“身体拡張”を目的としたツールである。
大量の情報処理能力を備え、「人間」というスペックではできなかったことをできるようにする。つまり、「後天的に得た身体の一部」という考え方で取り扱うことが、スマホの本来の用途なのだ。
ただし、身体拡張のツールとしてはまだまだ不完全で、発展させるべき余地がある。いまのところは、指の代わりとなる「音声入力」くらいだろう。
長時間使っていると、どうしても疲れが溜まる。スマホの触りすぎで腱鞘炎になってしまったとか、首や指が少し歪んで「スマホ首」「スマホ指」になるとか、視力が落ちるなど、健康を損ねるような影響が起きてしまう。
長時間使っていて、身体のどこかしらが痛んでくるようなツールは、残念ながら身体拡張のツールとして理想的とは言えない。
よく「スマホの次は、何が広まりますか?」と聞かれる。
未来のことは正確に予測できませんと答えるしかないが、ぼんやりとしたビジョンだけは、先端を行く人たちには見えている。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。