捨て本

捨てる」ことの意味

ホリエモンがこれまで、何を捨て、その先に残った、本当に大切なモノとは?自身の半生を振り返った経験を元に指南する、“持たない頼らない執着しない” 新時代の「捨てる」生き方入門。堀江貴文の新著『捨て本』をcakesで特別連載!

<遺伝子>
本当に伝えるべきはゲノムではなく ミームなのである。

 長く「捨てる」について、論じてきた。
 モノを持つことから早くに解放されている僕には、そもそも「捨てる」ことの意味が、よくわかっていない。「捨てるのがいいのはわかっているけれど、捨てられない」という人の気持ちを理解することは、根本的には無理なのだろう。
 僕はそれで、いいと思う。
 捨てるのがうまい人と下手な人。どちらの属性の人も共存しているのが、あるべき正しい世界だ。
 邪魔なものが片づけられないまま、散らかっている。それもまた多様性の視点では豊かな状態だ。何かのエネルギーを生み出す出発点となるかもしれない。
 ただそれは広い観点の話。個人で見るなら、不要物は「捨てる」の一択に尽きる。

 「捨てられない」という人は、「ゲノム」と「ミーム」の関係で考えよう。
 ゲノムとは遺伝情報の総体であり、ミームとは文化のなかで人から人へと広がっていくアイデアや行動、スタイルや慣習のことだ。
 双方の相関関係はIT工学、生物学のどちらの分野にも詳しく論考されているので、詳しく学びたい人は専門書を読んでみてほしい。

 人生においてはゲノムより、ミームの方が大事だ。
 僕は遺伝情報そのものを記録した物体を保つより、本質的なもの──〈意志〉や〈精神〉〈心に描いている実現したい自分自身〉が、拡散・継承されていく方が、生きていく証になるのではないか? と考える。

 僕は、僕自身のコピーをたくさん欲しいと本気で思っている。 

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捨て本

堀江貴文
徳間書店
2019-07-30

この連載について

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捨て本

堀江貴文

良くも悪くも、あなたの持ち物は重くなってはいないか。 大切にしていた「はず」のモノで、逆に心が押しつぶされそうになってはいないか。 だから、ビジネスも人生も「捨てる」ことからはじめよう。 ...もっと読む

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