「こんな子いらない」
毎日子どもの世話だけで過ぎる毎日。仕事や趣味なんて夢のまた夢、自分の時間なんてゼロ。「こんな子いらない」と思ってしまいます。
☆癒やしの言葉で上書きしてあげよう。
子育ては楽しいことばかりではありません。いくらがんばっても思い通りにいかない、報われない、つらいと感じる時期が誰にでもあります。
夜泣きが激しくて眠れないとき、イヤイヤばかりで言うことを聞いてくれないとき、かんしゃくを起こされたとき…私も何度も「こんな子いらない!」と言いそうになりました。
とてもつらく、惨めで、人生のすべてに希望を失ったように感じられました。
本当にいらないわけじゃないんです。頭では「子育ては思い通りにいかないもの」と理解していても、子どもは、こちらの都合や期待をまったく無視…。「こんな子いらない」は、「少しはわかってよ!」という心の叫びなんですね。
でも、やっぱり、言ってはいけませんよね。「いらない」なんて。
子どもは親に見離されることが一番怖いこと。自分の価値が見えなくなります。
自分の話した言葉は、自分の耳にも聞こえます。そのせいか、人間の脳は自分の発した言葉と聞いた言葉の区別が苦手なのだそうです。
つまり「あんたなんかいらない」という言葉を口にするのは、子どもと、自分に対して同時に「世の中にいらない存在だ」と宣告しているのと同じ、だから、二重につらいんですね。
そこから抜け出すためにどうしたらいいでしょう? 私も、いろいろ考えました。たとえば、子育てで自分自身を育て直す、という考え方はどうでしょう?
思ってしまったとき、口に出してしまったとき、「ごめんなさい。大事だよ」と子どもに謝って傷を癒やし、「大好きだよ」と言葉にして伝えるのです。
言葉は、発した本人の心にも染みていきます。毎日、癒やしの言葉を積み重ねていけば、ママやパパ自身も親としての、また人間としての自信を、育てていけるのではないかと思うのです。
「こんな子いらない」をこんな言葉にチェンジ!
「生まれてきてくれてありがとう」
自分の心にも染みていきます
「うるさい!」
病院の待合室で子どもが騒ぐので「うるさーい!」とつい大声で怒ってしまいました。周りの人に「親のほうがうるさい」と思われたに違いありません。
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