「男のくせに」「女のくせに」
長男は男の子なのにお人形が好き、妹は女の子のくせに気が強くてお兄ちゃんを泣かせるほど。それぞれ男らしく、女の子らしくしてほしいのに…。
☆その子らしさを認めてあげよう。
励ますつもりで「男の子のくせに泣くんじゃない!」、おしとやかになってほしくて「女の子のくせに乱暴な言葉づかいをするな!」など…その子の性別「らしい」行動をしてほしいと思うこともありますよね。
でも「男だから」「女だから」こうしなさい、と性別で行動を変えさせるのは、子どもの自信を育てることにはつながりません。
男の子だからと、小さい頃からサッカーの英才教育を押しつけられたある少年は「サッカーは得意だけど好きじゃない。絵を描くほうが好き」と言っていました。「絵が好きな自分はなんだか家で浮いている」そうです。
そうかと思うと「男だったら良かったのに…」と言われ続けたある女性は、心の中で「自分が女の子として生まれたせいで親をガッカリさせた」と大人になっても感じ続けたといいます。
女の子といっても、おとなしい子、自己主張の激しい子、スカートが好きな子、料理が好きな子、戦隊ヒーローに憧れる子、野球をしたい子など、いろいろです。男の子だってそうです。
大人の常識でイメージされる「男の子らしさ」「女の子らしさ」を外側から押しつけ、自分の個性への自信を失わせるのは、もったいないことですよ。
男らしくする、女らしくするというのは、行動のパターンであって、誰にだってその前に、「自分らしさ」があると思うのです。
それを無理やり押さえ込み、性別に当てはめて育てようとすると「自分が悪い」「自分は生まれてこなければ良かった」と思う原因になりかねません。
お行儀の悪い女の子や、いくじのない男の子を叱るときも、性別を持ち出さず「人としてどうか」を考えながら説明してあげたらいいんじゃないかと思うのです。
「男のくせに」「女のくせに」をこんな言葉にチェンジ!
「そのマナーどうかな?」
「あなたらしくていいよ」
「自分らしさ」に気づくかも
「自分の部屋で勉強しなさい」
うちの子は自分の部屋があるのに台所や居間で宿題をしています。集中できないと思い「自分の部屋で勉強しなさい」と言いますが…。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。