自由と不自由の間、自分と誰かの間にある「言葉」|4

サクちゃんが、土門さんの疑問に答えていくうちに見つけた答えとは? それは「嘘」と「本当」の間にあるもの、「やりたいことがある人(夢組)」と「ない人(叶え組)」の間にあるもの、など「極端なふたつに分けられたものの間」についての新しい問いでした。そして今週のオマケ情報が『A子さんの恋人』とは! まさに「極端なふたつに分けられたものの間」を決め切れない主人公の話。(毎週火曜日更新)

蘭ちゃんへ

こんにちは!

東京の3月は、雪が降ったかと思うと同時に桜の開花宣言もされたりと、ここのところの混乱ムードが天候にも出ていました。やっかい。

桜が咲く時期には、いろんなところで「あら、いい名前ねー」と褒められます。今年も何度か褒められましたが、実は名前にそぐわず春はちょっと苦手です。やっかい。

さて、前回、蘭ちゃんはいちばん大事にしているものが「自由」で、人に会ったときに「ひとりでいられる人かどうか」を見ている。と教えてくれました。

もうひとつ前の日記では「“自分ひとり”の言葉をもっている人に惹かれる」と書いてあったので、言葉と孤独はセットで、自由と孤独もセットなら、蘭ちゃんにとって「自由」と「言葉」はもしかしたらとても似ているのかもしれないね。

*ー*ー*

サクちゃんにとって「自由」ってどういうものですか?という前回の蘭ちゃんからの質問につながるので、このまま自由について書きます。

わたしにとっても「自由」はいちばん大事なものです。

蘭ちゃんが以前経験したように(つらかったねえ)、不自由さを愛情とつなげる人もいるね。それってきっと、「自由にしたら自分とは一緒にいてくれないかもしれない」という不安からきているのだと思います。「友達だよね」「恋人同士だよね」と形をつくることで「だからこうする(またはしない)べきだ」という考えで縛るのかもしれない。

でも、「自由を奪ってでも一緒にいたい」というのはやっぱりしんどくて、「自由にした結果一緒にいたい」と思える人じゃないと難しいよね。

あと、わたしは「自由」と「ずっと」をいっぺんに望むのも難しいと思っていて、その理由は、わからないから。

自由でいた結果、一緒にいるときもあれば離れることもあるかもしれない。先のことはわからないから「ずっと」という約束はできない。だから、「わからない」を前提とすることも「自由」の一部だと思っています。

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サクちゃん蘭ちゃんのそもそも交換日記

土門蘭 /桜林直子

東京でクッキー屋さんをしている「桜林直子(サクちゃん)」と、京都で小説家として文章を書く「土門蘭(蘭ちゃん)」は、生活も仕事も違うふたりの女性。この連載は、そんなふたりの交換日記です。ふたりが気が合うのは、彼女たちに世界の「そもそも」...もっと読む

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