私は人から「自己肯定感が高い人」として扱われることがすごく多い。公私ともにそうだし、ネットでもリアルでもそうで「どうすれば下田さんみたいに自信が持てますか?」という質問は、それこそほぼ毎日寄せられている(自信がありそう=自己肯定感が高い人、という風に見られているのだと思う)。
しかし、前回書いたとおり、私自身は自己肯定感や自信には一切の興味がなく「そういうのはあっても特に役に立たないから、マジでどうでもいい」と思っている。
だって、人生は他人からの評価が全てだ。
声を大にして言いたいこと
私はこれまでにたくさんの夢を叶えてきた。ずっとなりたかったエッセイストにもなることができて、今では原稿を書いているだけで億ションに住めるようにもなった。
だからこそ思うのだけど、自己肯定感の高さで結果が左右されることなんて1つもない。あらゆるプレゼンは自信があるだけではうまくいかない。
「自己肯定感が低いせいで何をやってもうまくいかない」と思い込んでいる人はたくさんいるけれど、私から見ると、その人たちがうまくいっていない原因は自己肯定感が低いことではなく、実力の乏しさや行動力のなさでしかない。
面接に落ちることも、企画が通らないことも、自己肯定感や自信が足りないからではなく、内容が不十分だからでしかない。
また「自己肯定感が低いから挑戦ができない」とか「自信がないから行動ができない」などと、それらを"できない理由"や"やれない言い訳"にしている人もよくいるけれど、私は声を大にして言いたい。
自己肯定感が高い人にとっても、挑戦するのはめちゃくちゃ勇気がいることだし、行動するのは恐怖との戦いだよ!!!!
努力をすることから逃げたい人たち
どれだけ実力や実績があったって、挑戦をすることや行動をすることは気軽なことではない。いつだって誰だって、いろんな葛藤を抱えながら、どうにか迷いを振り払って、勇気を振り絞って、実行しているものだと思う。
「自己肯定感が低いから…」というのは、努力をすることから逃げたい人たちの間で大流行中の言い訳で、何となく被害者っぽい雰囲気になって便利だから、こんなにも愛用されてるんじゃないかと思う。
ちなみに、努力をすることから逃げたい人には2種類いる。まずはシンプルに努力をすることが面倒な人。そして2つ目は、自分の実力を直視したくない人。「自分は本当はやればできる人間なんだ、まだ本気を出してないだけで!」という気持ちを手放したくないと思っている人は、努力を避けたがる。本気を出すことは、自分のポテンシャルの限界をハッキリさせてしまうことだから。
つまり、口では「自己肯定感が低い」と言いながら、心の中では自分のポテンシャルに対してめっちゃ期待をしているのが「自己肯定感が低いから人生がうまくいきません…」と言う人の実態だから、面倒くさいヤツだなと思う。
少し話が逸れてしまったけれど、とにかく、自己肯定感を人生がうまくいかない言い訳にするのはずうずうしいしおこがましいことで、それを聞かされた他人はモヤっとするから、他人にストレスを与えたくなければ言わない方がいい。
自己肯定感や自信があろうとなかろうと、どっちにしろ、努力をしない限り人生は頻繁に詰まる。実力を身に付けないと面接には受からないし、実績がない人のプレゼンは採用されない。