ブス、結婚への道(1)

出会いは唐突にやってきた。それはある日の合コン、未来の夫はにこにこしながら、御徒町の沖縄料理屋に座っていたのだ! いよいよ連載も最終フェーズ。ブス税理士・田村麻美が、どうやって幸せな結婚を手に入れたのか、一部始終をお楽しみください!

ブスは恵比寿じゃなくて
御徒町で出会うのだ

27歳の7月。  
大学時代の友だちに誘われて合コンに行くことになった。久しぶりの合コンだ。

なぜか台東区御徒町開催である。

合コンといえば、恵比寿や青山といったオシャレな場所で開かれることが多い。

御徒町は秋葉原と上野に挟まれた卸問屋の街。年末には正月準備のため、食材を買いに来る年配者でにぎわうあのアメ横を歩き続ければ、いつのまにかたどりついているのが御徒町である。つまり、色気とは無縁の街である。

そんな御徒町での合コン。

この合コンで、素敵な出会いがあるとは思えなかった。こんな場所を選んでいる時点で、男性たちも本気ではないのだろう。そんなふうに思っていた。

しかし、そこで出会ったのがいまの夫だ。

お店は御徒町駅から徒歩10分くらいの場所にある沖縄料理店であった。もはや御徒町駅だって微妙なのに、そこから10分も歩くなんて、ブスを棚に上げても、文句を言う女性は私だけではないはずだ。

3対3の合コン。

男性陣はみな職場の仲間のようで、仲がよさそうな様子。熟年の漫才コンビのような掛け合いを繰り広げているふたりの男性は、話も上手で女性陣も沸いている。

楽しくて、雰囲気もよいおかげで、御徒町という場所のイメージだけで落ちていたテンションが、急上昇してきていた。

3人中ふたりが漫才コンビ、残り約1名、無言の男がいた。

無言にも2パターンあり、周囲が気をつかうような終始ムスっとしているタイプと、ただニコニコしていて周囲が気をつかわなくてもいい、存在感があまりないタイプがある。

彼は、後者の存在感がない無言タイプであった。

何ひとつおもしろいことも、そしてつまらないことも言わない。

ただ終始ニコニコしていた。

隣に座ってふたりで話しはじめたときも、おもしろいことは言わない。質問もしてこない。こちらから質問をして、それに淡々と彼が答え続ける。私が質問し続けなければ会話が成り立たない状況だったと記憶している。

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ブスのマーケティング戦略

田村麻美

税理士、大学院生、一児の母、そしてブスである田村麻美さんによる、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」をかなえるための戦略論。誕生から、受験、処女喪失、資格取得、就職(即退職)、結婚・起業するまでの物語を赤裸々に記した半生記と、結婚・...もっと読む

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