健康格差#5】なぜ足立区民の健康寿命は都平均より2歳短いのか

「なぜ足立区民の健康寿命は都平均より2歳短いのか」──刺激的な問いかけが表紙に躍るのは、足立区の広報紙だ。2013年秋、区の長期的な健康施策を発表する時期に区民に配られたものだ。荒川と隅田川に挟まれた庶民的なこの地域が実は、深刻な健康格差に直面している。

「なぜ足立区民の健康寿命は都平均より2歳短いのか」──刺激的な問いかけが表紙に躍るのは、足立区の広報紙だ。2013年秋、区の長期的な健康施策を発表する時期に区民に配られたものだ。荒川と隅田川に挟まれた庶民的なこの地域が実は、深刻な健康格差に直面している。

 広報紙が指摘している健康寿命とは、「健康問題で日常活動が制限されずに生活できる期間」を指す。足立区民は男女とも、東京都平均より約2歳短い。しかも平均寿命にも同じ傾向がある。疾病ごとに見ると、都内で突出しているのが糖尿病の医療費。治療を中断するなどし、人工透析を必要とするまで重症化させる患者が多い。野菜の摂取量からも生活習慣病を招く食生活がうかがえる。

 そして今、懸念されているのが、子どもたちへの「不健康の連鎖」だ。負のスパイラルは貧困や虐待、教育だけではないのか。足立で暮らす人々や行政の現場を訪ねた。

焼きそばが物語る区民の生活実態

 足立は坂の少ない街だ。週末の昼下がり、花畑地区の住宅街をひたすら歩いていると、20代と思われる数組の家族が自宅車庫でバーベキューを楽しんでいるのを見つけた。

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健康格差―週刊東洋経済eビジネス新書No.185

週刊東洋経済編集部
東洋経済新報社
2016-11-29

この連載について

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経済はドラマチックだ」週刊東洋経済

週刊東洋経済

「経済はドラマチックだ。」 日々、あふれる経済ニュース。じっと眼をこらすと、そこには挑戦や成功、葛藤や挫折があります。私たちは人々が放つ熱を記事にし、お伝えしています。週刊東洋経済でしか読めないストーリーがあります。 この連載では、週...もっと読む

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