思い込みの強い人ほど成功する

執筆のため、東京で成功している飲食店の経営者にインタビューをして回った林伸次さん。ところが、いざお店の成功の秘訣を聞いてみると、それぞれの回答の間には矛盾が生じてしまうのだとか。今回の「ワイングラスのむこう側」は、そんなインタビューの中で林さんが気づいた、成功者が持つ共通の意識についてです。


成功者の秘訣をまとめると矛盾がおきる

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、『なぜ、あの飲食店はお客が集まるのか』という本を出したのですが、この本、東京の成功している飲食店の経営者にインタビューしていまして。

飲食店って、例えば300万円で開業してうまくいけば年収1千万円こえるのって全然夢でもないんですね。日本の場合、海外のように物件を取得したりアルコール類を販売するのに面倒くさい許可は必要ないので、参入障壁が低くて色んな人たちが飲食店を始めるんです。だから「勝ち負け」がはっきりしていると言いますか、結構熾烈な争いなんです。

で、20人の経営者に「成功の秘訣は?」という話を聞いているのですが、みなさんそれぞれが全然違うんですね。例えば「お店はその街に住んでいる人たちの性格や所得をリサーチした方が良い」って言う人もいれば「良いお店をやればどんな場所でもお客さんは来てくれる」って言う人もいます。あるいは「一杯だけで長居する人」に対して、「回転数や客単価」をシビアに見る人もいれば、「まあお客さんはそれぞれだから」ってゆるく考えてリピート率を上げることを優先する人もいます。

みんな色々と「成功の秘訣」を教えてくれるのですが、「これ」って言うのは存在しないと言いますか、みんなの意見をまとめると「矛盾」していたりするんです。これ、いわゆる「成功者バイアス」というやつですよね。例えば松下幸之助が言うとおりに行動しても、スティーブ・ジョブズが言うように生きても、もちろんみんなが彼らのように成功するわけではないんです。当然ですよね。

でも、何か成功者には共通の意識があるような気がして、本を出した後に色々と考えてみました。そこでわかったのは、「成功した人は、自分の成功の法則をかたくなに信じている」ということです。

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ワイングラスのむこう側

林伸次

東京・渋谷で16年、カウンターの向こうからバーに集う人たちの姿を見つめてきた、ワインバー「bar bossa(バールボッサ)」の店主・林伸次さん。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。ずっとカウンターに立ち続けて...もっと読む

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コメント

littlemy1130 すごく納得。何かを信じ抜ける強さが大切。 2ヶ月前 replyretweetfavorite

SlpWit 成功したいという気持ちがないわけではないけど、思い込みが強い人にはあまりなりたくないなと感じる自分に気付く。 2ヶ月前 replyretweetfavorite

bar_bossa 恋愛でもビジネスでも何でも、「うまくいくコツ」は「勘違い力」だという話です。自分の信念や思い込みを疑ったら「負け」なんですよね。 2ヶ月前 replyretweetfavorite