「サッカーとかって、見ますか?」
「見ないんですよ……。あ、このコーヒーおいしいですね」
「コーヒー、あんまり好きじゃなくて……。えっと、ご出身はどちらですか?」
「神奈川です」
「あ、そうですか、僕は滋賀です……」
「そうですか」
よく知らない相手との会話。なんとか共通点を見つけようとして、次々とお互いに話題を提供し合うけれど、かみ合わない、気まずい……。まさに地獄のような時間です。
ですが、雑談において「共通点があること」はさほど重要ではありません。
たとえば、相手がプラモデル好きだとわかったとします。ですが、あなたはプラモデルのことはまったくわかりません。
しかし、これはお手上げではなく、雑談が盛り上がるチャンスなのです。
「実は僕、プラモデルにハマってまして……」
「そうなんですか。全然詳しくないので、トンチンカンな質問をしたらすみません。昔からお好きなんですか」
「小学生の頃から好きです」
「へー! 今でも、よくつくるんですか?」
「そうなんです。土日はみっちり時間費やしてますね」
「わ! がっつりですね。え、じゃあ、今週末も?」
「そうなんですよ。実は大きなイベントが来月に控えてて……」
最初に「全然詳しくない」と断った上で、素直な質問を投げかけると、相手が次第におしゃべりになっていくのがおわかりでしょうか。
◆「過去」「未来」「現在」で尋ねる
自分が知らないことを教えてもらううえで、話が広がりやすい質問の視点をお教えします。それは、「過去」「現在」「未来」にフォーカスを当てること。
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