どうも~。
楽しかった……というかほぼ虚無状態だったお正月休みも明け、「まだまだゴロゴロしていたい」という気持ちに後ろ髪全部持ってかれるんちゃうか?というくらいに引っ張られながらも、必死に働く方向に移りゆく今日この頃です(どないやねん)。
正月ボケが催眠ガスのごとく頭上に立ち込めていますが、まあ、だましだましやっていきましょうか。
ただ、この「正月ボケ」が一発で消える方法があるんです。
それは……「すみれ色の袋」を持った方に遭遇すること。
「すみれ色の袋」とは、宝塚歌劇団のオフィシャルグッズを販売している「QuatreReves(キャトルレーヴ)」の袋のこと。
こちらをお持ちの方=タカラヅカを愛している方。
そのような尊い方に、いくら卒業したとて眠気にぶら下がられた「半目」状態の自分を目撃されるわけには……いかないんだ。
通勤中にふと「すみれ色の袋」が目に入ることがあれば、自衛隊の起床ラッパのごとく一発で背筋が伸び、今の自分にできる精一杯の「夢の配達人」の顔になりますよ。
(あれ……私、天真さんに遭遇したけど……めっちゃ半目だっt……)
そういうのは言いっこなしよ。お願いよ。
ただ、これ東京だと2分の1の確率で「博品館」の袋なんで、ややこしいんですよ。
私はこれを「博品館トラップ」と呼んでます(そのまんまかよ)。
というわけで、正月ボケが一掃されたところで本編にいきましょうか!
10年に一度の宝塚大運動会
2004年10月12日、いよいよ「宝塚歌劇90周年記念大運動会」の本番が大阪城ホールにて始まった。
10年に一度。タイミングがうまく合わないと、運動会に出場できないまま卒業される方も多いなか、音楽学校に入ったその年に出場できたのは本当にありがたかった。
本番の日、入場パフォーマンスをご一緒している専科さんの他に、花組、月組、雪組、星組、宙組の5組の方全員にお会いできた時の感動は、今でも忘れられない。
お一人お一人に対し「本当に存在していたんだ」と思い、「なんでジャージを着ているのにこんなに光輝いているんだろう?」と思い、「ああ……ハチマキになりたい」と思った。
(ちなみにでもなんでもないが、私は本当に格好いい男役さんや尊い娘役さんを見ると、その方の装飾品になりたいといつも思っていることをここで告白しておく)
そして、前回も書いたように、気を抜くとすぐ「デレデレ」フェイスがこみ上げそうなのを我慢し合っている同期同士では絶対に目を合わさず、宙を見上げながら口をつぐんでいた。
ただ、専科さんとの練習では口元は完全に横一文字に引き締めていたのが、本番では憧れの存在が5組全員400名近く目の前に現れてしまったので口角が30度くらい上がってしまい、みなドラクエのスライムのような表情になっていた(むしろ、これくらいの表情にとどめておけた自分たちを褒めてあげたい)。
ちなみに……さんざん練習した入場行進、本番はというと……
練習していた教室ではスペースを確保できないくらい大阪城ホールが広くて。ひっっろくて!
でも、入場する門は狭くて!せっっまくて!
入場門から死ぬ気で全力疾走することになり、全然思い描いたとおりに踊れなかった哀れな私が映ったり映らなかったりするので、もしDVDを持っている方は確認していただきたい。
奇跡の椅子取りゲーム
そんなこんなで全組入場が終わり、いよいよ競技が始まった。
私達音楽学校生は、「玉入れ」チームと、「椅子取りゲーム」チームに分かれた。
私は玉入れに参加したのだが……
競技という世界において、最下級生という立場は、兎にも角にも圧倒的不利な立場なのだった。
まず……マインドがすでに負けている。
普段から「下級生として、上級生の方が今、どういう状況で何をしていて、自分にはどんなお手伝いができるのか」を考えながら行動しているため、気がついたら私は、自分の回りに落ちている玉を、敵である上級生の方に「失礼します」と言いながらお渡ししていた……。
結局、玉を入れるどころか、一度もネットを狙わずに自分の周りの玉を取りに来る方全員にそれはそれは丁寧に迅速に「お渡し」をして終わった。
……結果は言うまでもなく惨敗だった。
「やっぱり、最下級生だし、どの競技も絶対に勝てないな……」
そりゃそうか。初めての運動会だし、思い出だけでも十分さ……
そんな風に思った矢先、椅子取りゲームチームだった同期の鳳月杏(ほうづき・あん/愛称は「ちなつ」)がとんでもないことを言い出した。