イギリスのメディアは連日ハリーとメーガンの離脱騒動だらけで、イラクもイランもどうでもいいという感じですが、個人年金や資産を株式市場で運用しているお金大好きなイギリス人が、ここまで中東問題を無視して王室ばかり追いかけるのは異常事態です。
Brexitもすっかり忘れてしまった人だらけです。
この件、このカップルが王室を激おこさせているわけですが、アメリカとイギリスという二国の違いを明らかにしている点で注目すべきであります。
この辺は、私の新著である世界のニュースを日本人は何も知らない (ワニブックスPLUS新書) でも説明していますが、日本では海外事情が詳しく報道されませんのでなかなかわかりにくいところであります。
まずアメリカの報道は、メーガンは王室の人種差別があったために、夫婦は自分達を守るために離脱を決断した、大変勇気がある行動だ、というものです。
ところがイギリス側のメディアや一般大衆の意見は全く違います。
これは両国の文化と歴史の違いを知っていればよくわかります。
イギリス的には今回の件は人種差別が問題ではなく、彼らの数々の行動が問題です。
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