盛り上がった忘年会・新年会後、酔いも冷める気持ちになるのが、「上司と同じタクシーで帰ることになったとき」ではないでしょうか。
腹を決めて、がんばって雑談をしようにも、どうすればいいかわからない。そんなときにはどうすればいいでしょうか?
実はタクシーの中には、その場所ならではのトークテーマが転がっています。
それは「車窓から見える街並み」。これこそ、会議室や飲み屋にはない、タクシーならではのチャンスです。これを使わない手はありません。
「車、混んでますね」
「ここの道、ずっと工事してますね」
「あれ、あの店なくなってる。ずいぶん街の雰囲気が変わりましたね」
なんでも構いません。目についたものを片っぱしから口にすればいいのです。この技術を「ビデオトーク」と言います。
上司はそれをきっかけに日本の景気の話を始めるかもしれませんし、街の思い出話を始めるかもしれません。
相手が話し始めたら、「なるほど」「そうですか」と、あいづちを打ちます。浅い内容でも、ここはOK。そして、話が途切れたらまた、
「うわ、大きな看板!」
「あのベンツ、ずいぶん年季入ってますね」
などと、再び、見たものをそのまま話題にすればいいのです。ですから、タクシーの中はむしろ、話題の宝庫と言えます。
◆風景について話していれば、プライバシーにも踏み込まれない
このように、目にしたものを口にすることの効能には「話題に困らない」以外にもうひとつ、「突っ込んだ質問をされづらい」という点があります。
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