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寒い冬に楽しめる、たらを使ったレシピシリーズ。今回はグラタンをご紹介します。くせのない白身魚のたらは牛乳やチーズなどの乳製品と相性がよく、これまでにもマヨネーズの酸味がきいた「ピポグラタン」や、「たらとほうれん草のクリームグラタン」などをご紹介していますが、今回はたらと同じぐらいにんじんが活躍する、ほんのり甘くて軽いグラタンです。細かく削ったにんじんの甘みやうま味が、ソースに奥行きをもたらします。
こんがり焼けたグラタンをスプーンですくうと、中からソースと一体化した柔らかいにんじんがチラ見えします。
ほら、分かりますか? たらの塩気と、にんじんの甘味が一緒になったソースです。そして、このグラタンの面白いところはもう一つ、食感が軽いということ。牛乳に浸して柔らかくしたパンを加えているから、ボリュームの割にぺろりといけちゃう。もちろん、これ1皿でつまみ兼夕飯にもなる。嬉しいじゃないですか!
ポルトガル語で「バカリャウ・エスピリチュアル」という名のこの料理は、起源がフランスのラングドックやプロヴァンスで古くから食べられているブランダードという料理にあり。そもそもブランダードは干しだらと牛乳、オリーブオイルを混ぜて作るペースト状の料理でしたが、現代ではじゃがいもやにんにくを加え、あるいは香ばしく焼き上げるなど、よりワインが進むレシピが多く見られます。ポルトガルではにんじんやパンが加えられ、今のレシピになった様子。同じ干しだらを使っても、国が違えばレシピも違う。ポルトガルのバージョンが白いご飯に合うような気がするのは、私の思い込みが強すぎるからなのか。でも、実際このグラタンは白飯ウェルカムです。
では、たらとにんじんを使ってパパっと作っていきましょう。
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真冬のたら特集②「たらとにんじんの軽やかクリームグラタン」
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