読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

第31回 ロード・トゥ・デビュ—おわりに(2)

冗談ではなく、新人賞の投稿原稿に、割と多く「朝起きてから、夜寝るまで」の話があったりするのだが、それはきっと、物語の起点・終点として分かりやすいからだろう。しかし、日記ではなく小説なのだから、そこにはやはり、物語の駆動力としての起点が欲しい—。電子書籍文芸誌「yom yom」に掲載された人気連載を出張公開。 *yom yom での連載はvol.57(2019年8月号)で終了しています。

◆ミステリは「始まりと終わり」が決めやすいジャンル
物語には始まりと終わりが必要だが、どう始めてどう終わるかも、また難しい問題だ。書き手が「これで終わり」と決めればそこが終わりだし、いつまでも迷っていたら、永遠に「了」の字は打てない。
 冗談ではなく、新人賞の投稿原稿に、割と多く「朝起きてから、夜寝るまで」の話があったりするのだが、それはきっと、物語の起点・終点として分かりやすいからだろう。しかし、日記ではなく小説なのだから、そこにはやはり、
物語の駆動力としての起点が欲しい。以前、冒頭に美しい謎を、と書いたのは、まさにこのことだ。
そして、様々なジャンルの中で、ミステリはおそらく、

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新潮社
2019-11-15

この連載について

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読みたい人、書きたい人のミステリ超入門

新潮社yom yom編集部 /新井久幸

ミステリ作家志望者、必読! 「新潮ミステリー倶楽部賞」「ホラーサスペンス大賞」「新潮ミステリー大賞」など、新潮社で数々の新人賞の選考に携わってきたベテラン編集長が考えるミステリの読み方・書き方の<お約束>とは――。電子書籍文芸誌「...もっと読む

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コメント

granat_san 「本当に一番見たいのは改稿の能力」なかなか伝わらないけどもっともだ。 7ヶ月前 replyretweetfavorite