先日、3人の子供をもつマレーシア人夫婦と北海道を旅して来ました。この夫婦は働きながら3人の子供を育てていますが、子供がまだ赤ちゃんの頃から、2年に一度は大きな旅行をします。前回は家族全員でニューヨークに行ったそうです。
私が最初に別のマレーシア人女性と会って驚いたのは、専業主婦である彼女が、小さな子供を置いて東京に遊びに来ていたことでした。その後も毎年2〜3週間のバカンスに出かけていて、子育てのストレスの具合がかなり日本と違います。旅行のときは実家やメイドさんに子供を見てもらうのです。
旦那さんに聞くと、「彼女が幸せなら僕もハッピー」と笑ってます。
翻って、日本では、美容院に行くのに子供を預けるのも大変だ、という人がいます。
どうしてこんなに違うのだろう?
いつ考えても謎ですが、今日はわからないなりの仮説を書いてみます。
子育てが大きな問題にならないわけ
マレーシアは「チャイルド・フレンドリー」な国として知られています。街を歩けば家族づれが多く、いまだに大家族で行動する人が少なくありません。
暮らしてて感じるのは、「子供が好きで仕方ない」という人たちの存在です。
レストランに行けば、子供をあやしにくる店員さんがいます。多くがベビーチェアを用意してます。
私はよくマレーシアのメディアの人々と出張旅行に行きます。前回は3組ほど、子供連れできてる記者がいました。そして、子供達がだいたい、誰かに可愛がられている状況です。それも男性のカメラマンやら記者たちが交互に(他の人の子供を)抱っこしたり手を繋いだりして、可愛がっているのです。
あるマレー人男性は「子育てはここでは男の仕事でもあるからね」と教えてくれました。確かに、街には赤ちゃんを抱っこしたりベビーカーを押す男性がたくさんいます。最近は日本でも増えてきたみたいですね。
マレーシアには公的な保育の補助はほとんどないのですが、それでも人々が子供を育てながら働けるのは、人々の意識も大きいかもしれないです。
家事分担で争わない
家事分担で夫婦が争っているのもあんまり見ません。
マレーシアではメイド文化というものがあります。
中間層以上になると、メイドさんを雇っている家が多いです。
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。