4億人の視聴データを武器にする 未来型エンタメ企業のテック力

【視聴者のシリアルの好みまで把握できる】
ネットフリックスが従来型のエンタメ企業との違いで際立つのは、テクノロジーをフルに活用している点だ。数年後、メディア王だけではなく、データ王にも上り詰めているかもしれない。

 シュガーパフとフロスティーズは欧米で人気のあるシリアルの2大ブランド。そして、視聴者の73%は、シュガーパフよりもフロスティーズの方を好んでいる──。

 これはネットフリックスが、独占公開中の映画「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」のデータから導き出した、大衆の“好み”の分析結果である。

 「これまで私たちが得ることのできなかった、最も信頼性の高いデータだ」と、テッド・サランドスCCO(チーフ・コンテンツ・オフィサー)は冗談めかしながら決算会見でこの結果を披露。このことはネットフリックスがいつか、食べ物や音楽など、人々の膨大な好みを知り尽くす「データ王」としても君臨する未来を予感させた。

 映像配信でどうして視聴者の食の好みが分かるのか。それはバンダースナッチが「インタラクティブコンテンツ」と呼ばれる、視聴者がストーリー展開を選択する双方向・参加型の映画だからだ。

 バンダースナッチは約1時間半の作品。その間、20近い選択肢が提示される。それぞれの選択によって視聴者が見るストーリーは異なり、大きく5パターンのエンディングが用意されている。

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週刊ダイヤモンド 2019年4/20号 [雑誌]

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ダイヤモンド社; 週刊版
2019-04-15

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