儲かる農業2019

新センサーがトマトの常識を変える 元競り人が挑む生産革命

新進気鋭の農業ベンチャー2社が、農産物の「おいしさ・品質の見える化」に挑んでいる。テクノロジーの進化は、従来信じられてきた農業業界の常識を覆すほどのインパクトがある。

 異色のキャリアを持つ農業ベンチャー社長が、テックの力で農業界に新風を吹き込もうとしている。

 農産物の卸売りや農業支援を手掛けるHappy Quality(ハッピークオリティー、静岡県袋井市)の宮地誠社長は、青果市場に21年間をささげた元競り人である。5年前に起業してからも、「私は、農家ではなくて八百屋です」(宮地社長)という自己紹介が、すっかり定着している。

 実際には、農業生産法人のサンファーム中山を傘下に持つ、れっきとした農家でもある。「日本の農家には、消費者や市場のニーズを酌むマーケットインの発想がない。こうした農業業界の常識を覆し、高品質・高単価の稼げる農業を目指したい」と言う宮地社長。農家の枠にとらわれない、壮大な将来ビジョンを掲げている。

宮地誠・ハッピークオリティー社長は元競り人。
マーケットインの考え方で業界に新風を吹き込む。Photo by F.A.

 現在、夢の実現に一歩近づくための一大プロジェクトが進行している。産業技術総合研究所と組んで、トマトの品質を正確に測定できる新センサーを開発中なのだ。

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週刊ダイヤモンド

農業はテクノロジーで激変する。新時代の生産・流通革命に柔軟に対応できる農家だけが「儲かる農業」を実現できる。パートナーや事業を機動的に組み替えられる小規模農家にこそ勝機はある。 ダイヤモンド編集部・千本木啓文、浅島亮子、重石岳史/デー...もっと読む

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