儲かる農業2019

中小キラリ農家vsレジェンド農家 農家2000人の将来像

本誌は例年、モデルとなる大規模農家を紹介してきた。今年は趣向を変え、小規模でも高収益な農家を重点取材した。すると、驚くほど多彩で個性的な経営があることが分かった。

 本誌は毎年恒例となる「担い手農家アンケート」を実施した。これまではアンケート対象者を、原則、農地中間管理機構(農地バンク)で農地を借りる農家に限定していた。そのため、回答者がコメを生産する大規模農家に偏りがちだった。

 だが、全ての農家が規模を追っているわけではなく、農家が目指す将来像は千差万別だ。そこで、本誌は今回からインターネットアンケートを導入。農家の属性の多様化を図った。回答者数は過去最多の1962人まで増えた。

 アンケート結果から、100ヘクタールを超える大規模経営でなくとも、高収益を誇る中小規模の農家が意外なほど多いことが分かった。

 この高収益の中小農家こそ、「プラットフォーマー(『「流通×テック」連合が勃興 小規模農家にチャンス到来』参照)」が農業業界の覇権を握ろうと熱い視線を送るターゲットだ。

 高収益の中小農家は農作物に競争力があるだけに、出荷先を選べる立場にある。手間がかからないJA出荷か、独自販売の開拓かを迷っている場合が多い。

 プラットフォーマーを目指す大企業や農業ベンチャーは、そうした悩みを抱える実力農家を囲い込みたいと思っている。生産から販売までの一気通貫のソリューションを提供できれば、覇権獲得がぐっと近づくからだ。

 本誌では、定番の「レジェンド(大規模)農家」ランキングに加えて、中小でも高収益を上げる「中小キラリ農家」ランキングを作成した(下表)。

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週刊ダイヤモンド

農業はテクノロジーで激変する。新時代の生産・流通革命に柔軟に対応できる農家だけが「儲かる農業」を実現できる。パートナーや事業を機動的に組み替えられる小規模農家にこそ勝機はある。 ダイヤモンド編集部・千本木啓文、浅島亮子、重石岳史/デー...もっと読む

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