みんなは動物の死骸は何が好きだろうか。
我が家は金銭的事情と、かさ増しがしやすいという理由でもっぱら豚の死骸を食べているが、他に食卓に挙がる死骸と言えば牛か鶏あたりだろう。
だが送られてきたのは別の死骸である。「馬」、これが今回のテーマ食材だ。
死骸リーグの一軍が、牛、豚、鶏だとしたら、馬肉は二軍だろうが、あくまでそれは登板回数が少ないというだけで、肉としての実力は一軍以上だという。
霜降り馬刺し。にんにく、しょうが等の薬味と食べよう。
今回送られてきたのは、熊本県の「菅乃屋」の馬刺しである。
馬肉と言えば熊本県だが、何故熊本で馬肉が栄えたかというと、どうやら熊本城を築いた加藤清正が朝鮮出兵の時に食料に困り、軍馬を仕方なく食ったら美味かった、というところからきているようだ。
このように、食うに困って食ってみたら意外と美味かった、という食べ物は数多い。しかし同じぐらい、食うに困って食ったら死んだ、というケースもあるだろう。身をもって我々の食生活を気付いてくれた先人には感謝である。
インスタ界が「生肉欲」にあふれているらしい
「世界一美味いゴマ油の食い方」でおなじみだった「レバ刺し」が食べられなくなって久しいとおり、今日本で「生肉」を食べるのは非常にハードルが高い。 飲食店で生肉料理を出そうと思ったらかなり細かい条件をクリアしなければならない。