デジタル化がいっそう進む中、子どものうちからどんな能力を磨けばいいのか。3人の専門家に聞いた。
(聞き手/本誌・井下健悟、林 哲矢)
決める力や発想力を子どもの頃から育む
世の中にはいろいろな仕事があるが、明確なルールがあって定型的な仕組みを作れるものは、これからどんどんAIやロボットに代替されていくのだろう。逆に、新商品や新しいビジネスを作るなどの不定型な活動は、人間の仕事として存在し続ける。
機械でも新商品のアイデアは出せるが、全体観を持っていろいろな人たちと協力し、1つの形を作り上げるのは人にしかできない。こうしたときに問われるのは、試行錯誤する力だ。新商品の開発に限らず、答えがない新しい取り組みでは、何度も試して、失敗し、また別の方策を考えるというプロセスを繰り返す。知らないところへ突っ込むことを子どもたちだけでなく、日本人の多くが怖がる。そこで必要になるのは決める力や発想力だ。
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