牛丼チェーンの外国人、カフェの子ども連れ
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
ある牛丼チェーン店で1人で食事をしていると、外国人5人組が入ってきて、カウンターに横並びに座りました。そしてみんなそれぞれビールを注文して、適当に2、3品注文して、それを肴にして、談笑し始めました。
要するに牛丼チェーン店のことを、バルのようなお店だと思っているんですね。僕たちも海外旅行に行くと、そういう現地の人が普段使いしているカジュアルな飲食店に入ってみたいなって思うこと、ありますよね。たぶんそういう気持ちなのでしょう。それで横から、「ああ、味噌汁がスープというのは知ってるんだ。まあお寿司屋さんとかで出るからポピュラーなのかな。でも味噌汁を肴にビールって新しいなあ」って感じで眺めてしまいました。
先日、ある飲食店経営者の記事を見ていたら、「立ち食い蕎麦の混雑時間帯に、ゆっくり会話を楽しみながら食事をする3人組がいたら、その日の売り上げはアウト」って書いてありまして、僕も飲食業なので、「飲食店は回転率が全て」っていうのはわかっているのだけど、そこまで厳しいんだと思ってびっくりしました。
どういうことなのか、計算してみましょう。3人組が、会社のこととか恋愛のこととかを会話しながらお蕎麦を食べるとすると、滞在時間が30分くらいでしょうか。普通、立ち食い蕎麦って、5分くらいで食べ終わるってお店側は設定していそうです。そんな人たちを20人くらい断ってしまう可能性があるから、売り上げが大打撃ということなのでしょう。ああいうお店って薄利多売だから、そういう計算なのかもしれないですね。勉強になりました。
それを思うと、冒頭の外国人5人組、もしかしてお店側はすごく困っていたかも知れないですよね。もし満員だったら、5人で30分滞在されると、その間にすごくたくさんの入れるはずだった新規のお客様を断っているはずです。
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