「A社とB社って仲が悪くてさ。だからよそはどっちかとしか取引しないわけ。ウチぐらいだよ、両方とやれてるの。それもこれも、俺が担当だからなんだけどさ……」──
「きのう友だちと靴を買いに行ったんだけど、靴屋さんの隣がペットショップで、トイプードルがいて、そしたら友だちが飼いたいって言いだしたの。でもね……」──
延々と自分の話ばかりする人、いますよね。こっちの反応はおかまいなしに、ずーっとしゃべってる。いつまでも終わらない。あくびが出る。
ついイラッとして、「それって結論は?」「要は何が言いたいの?」と結論を急かしたり、「はいはい、すごいね、わかったわかった」「さすがですねー(棒読み)」と聞き流したり、そうやって自分の身を守ることになります。
これはこれで立派な解決策です。多くの人が日々こうやって、「自分の話ばかりモンスター」の攻撃を切り抜けています。
ですがこれだと相手は話し足りなくて不満だし、こっちも「その場しのぎ感」がいなめません。そもそも、ずっと受け身でいると疲れてしまいます。
相手が偉い人だったり、怖い人だったりすると、急かしたり、聞き流したりできない場合もあるでしょう。
そこで、まったく新しい解決法をお教えしましょう!
相手も満足して話せる、こっちも楽しい、夢のようなコミュニケーションです。
◆男の自慢話、女の無駄話
俗に「男の自慢話、女の無駄話」と言いますが、自分の話ばかりする人は、話すことで気持ちよくなってしまっています。
いわばカラオケのようなもの。だーっと垂れ流して、ずーっと気持ちいい。やめられません。でもまあ、それ自体は仕方ない。
問題は話のクオリティです。話がつまらないことこそが問題、カラオケでいえば下手クソなことが問題なのです。
口調、テンポ、内容、順番……。
同じ話でも、話し方次第で面白いものにもつまらないものにもなる。芸人さんやプロのエンターテイナーは、自分のエピソードを面白おかしく話しますよね。あれなら、ずっと聞いていられます。でも、素人の話はそうはいかない。
そう、魔法の解決法とは、相手に話し上手になってもらう方法です。
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