優れたチームには「才能」ではなく「調整力」が重要

元ラガーマンのビジネスコンサルタント、今泉 清氏(元・早稲田大学ラグビー選手/ニュージーランドへのラグビー留学経験あり)が世界最強チーム、オールブラックスの秘密に迫る。常勝軍団のロッカールームで起こっていることとは!?

不利を有利に変える「アジャストメント」と「コンパッション」

オールブラックスというチームは、後半にめっぽう強い。相手チームにしてみれば、不思議な感覚にとらわれる。前半は互角またはそれ以上の試合展開ができていたのに、後半になって一気にたたみかけられて、最後にとどめを刺されてしまうのだ。

「なんだ、この状況は? 彼らは本当に、前半と同じチームなのか?」

オールブラックスと対戦し、こういう感覚に襲われた選手は数知れないだろう。前半の不調を、決して後半に引きずらない。これもまた、オールブラックスの強さのゆえんである。

不利な状況を有利に変える能力、それを私は「アジャストメント(adjustment)」だと考えている。アジャストメントの意味は「適合する」「調整する」だが、ここでは、状況が自分のイメージしていたものとズレてしまったとき、うまく対処する能力をいう。 私がニュージーランドでラグビーをやっていたときに、チームの誰かからこんな話を聞いたことを記憶している。

いくら才能に恵まれ能力があっても、成功できない人もいる。アジャストメントができないからだ。この力がなければ、より上のレベルでラグビーをすることは無理だろう」

コンビネーションのズレを直す

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今泉 清

団体スポーツ競技において、世界で最も高い勝率(75%以上!)を誇るラグビーのニュージーランド代表「オールブラックス」。彼らはいったいなぜ、これほどまでに強いのか? その秘密は、彼ら独自の「勝てるチームづくり」にある。ビジネスにもスポー...もっと読む

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コメント

megamurara 選手の「流動性が高い」チームだからこそなのだな思いました。 11日前 replyretweetfavorite