ワイン党、ビール派に朗報 やっぱり飲むと体にいい?

お酒は体にいいのか、悪いのか。科学的にはかなり分が悪い。だが、お酒のサポーターたちも黙ってはいない。「成分」に焦点を当てると、さまざまな効能があるという研究成果が出てきている。

 大規模な観察研究に基づくエビデンスレベルが高いデータは「お酒は体に悪い」ことを示す。だが、左党、お酒のサポーターたちも黙ってはいない。

 例えば、日本酒。「グルタミン酸、ロイシン、アルギニンなど20種類以上のアミノ酸がバランスよく含まれている。他のお酒に比べても断トツの豊富さ」(酒ジャーナリストの葉石かおり氏)と声を上げる。

 お酒の成分の研究に目を向けてみよう。まだ「可能性がある」という段階で、議論の余地があるにせよ、注目すべき報告が出てきている。

 世界的に最も注目され、研究対象となっているのは赤ワインに含まれる「レスベラトロール」だ。5000種類以上あるポリフェノールの一つである。

 長年、この成分の研究を続けてきたキリン(メルシャン)は、このところ解明されてきた効能として、内臓脂肪蓄積抑制(抗肥満)の作用を挙げる。肥満モデルのゼブラフィッシュを使った実験で、レスベラトロールを含んだ餌を与えたところ、内臓脂肪と血中中性脂肪の増加が抑制されたというのである。

 老化を抑制するサーチュイン遺伝子、通称「長寿遺伝子」を活性化させ、脂肪細胞でEP300と呼ばれる酵素の働きを抑える。食事カロリー制限時と共通する抑制のメカニズムが働くことを明らかにした。

 サーチュイン遺伝子を通じたレスベラトロールの働きは、これだけではない。前回にも登場した愛情ホルモン、オキシトシンが関わってくる。

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