理系学生が就職したら、勤務地は田舎になる!?
現在、日本には146万人の外国籍の人が働いています。(※2018年10月末厚生労働省調査)政令指定都市である川崎市と同じぐらいの人口が、仕事のために家族から離れて、あるいは家族とともに国境を超えるのです。
日本国内でも、毎年250万人が他の都道府県へと移動します。男女、年齢階級別にみると、都道府県間移動者数が最も多いのは、20〜24歳の男性です。就職のためと考えられます。
就職した人たちが働くのは、どんな場所なのでしょうか。
たとえばメーカーに就職した理工系ですと、勤務地は製造拠点となります。工場、研究所などです。工場には広い土地が必要ですから、地価の安い地域に建てられます。 工場が建っている場所をイメージしてください。消費地に配送するのが便利な地域、つまり高速自動車道が通っていて、工場をたてられるほど平地がある場所です。
世界最先端のロボットメーカーが、富士山麓にあることは有名です。富士急ハイランドの近くといえば、「意外に近い」と感じる人も多いのではないでしょうか。都心から特急で2時間、ハイウェイが通っている、平地の広がる行楽地の近くに工場群はあるのです。
あるいは、都市近郊の昔からの企業城下町に配属されることもあります。企業城下町は、工場を中心に町が発展してますから、住環境がコンパクトにまとまっていて暮らしやすかったりします。
こうした地方の工場が、メーカーを就職先に選んだ理工系卒の人たちがおもに働く場所です。通勤ラッシュはありませんが、車がないと不便な地域です。ついでにいえば、転職したいと思ったときに東京まで面接にでかけるのも一日がかりだったりします。
都市部で働きたいなら、販売業やサービス業を選ぶ
そして、これらの生産拠点に配属されるのは技術職だけではありません。工場や研究所や営業所があれば、営業や事務や管理の仕事が発生しますから、メーカーの一般職採用の文系の人も地方の事業所配属になる可能性があります。 メーカー志望の人、自動車の運転免許は持ってますか?
逆に販売業やサービス業は、いわゆるカスタマー(お客さん)のたくさんいる都市で働きます。ITサービス、情報通信もサービス業ですから、たいていは都市部に事業所があります。都市の利便性を享受できます。
交通網が発達してますから、車を持つ必要もありません。人が密集してるがゆえのラッシュ通勤などの難点もありますが、利点も多いのが都市生活です。都内のみの企業は転勤もないため、東京で働きたい就活生に人気です。
理系学生の就活に英語力は必要か否か?
うちの元就活スライムは、理工系人です。
国語が苦手でしたので、理数系に特化せざるえなかったのです。在学中はサークル活動に身を入れて学業がおろそかになり、進級はぎりぎりでした。英語も勉強しませんでしたので、必須の英語の点が足りなくて、お情けレポートの救済で、なんとか卒業できました。
この「英語ができない」理由で、就活で足をすくわれることになるとは本人も思ってなかったようです。 CMを盛んに流している有名なカタカナ大手企業にも何社か応募したのですが、英語の点数がどこも悪くて、webテストの英語や筆記の英語で落ちました……(とほほ)
結局、あまり英語を重視しない、国内で事業展開しているBtoB企業に拾っていただきました。
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