お金を使うのは悪いことでもなんでもない

今回の相談者は、1000万円を超える銀行預金をもつ女性の方。老後のために2000万円必要なんて言われる昨今、お金をつかうことに不安を覚える相談者ですが、幡野広志さんが自身のお金に対する考え方はどういうものでしょうか?

※幡野広志さんへ相談を募集しています。専用フォーム(匿名可)からご応募ください。

私の悩みは貧乏性なことです。将来が不安でたまらなく、とにかく貯金が好きで、お金を使うことができません。実家が裕福でなかったこともありますが、ユニクロの服やスーパーのお惣菜を買うのにもかなり躊躇しますし、趣味は図書館で本を読むことです。

現在共働きで預金は1000万を超えるまでになり、子ども(未就学児)の教育のことを考えてもやっと心に余裕が持てるかなと思っていましたが、最近諸々の事情で突然車を買うことになり、人生最大の出費に恐れおののいています。地方に住んでいるため生活に必要なものなのですが、数年間工夫し歯を食いしばって貯めてきた(家計の管理は私に任されている)貯金が飛んでしまうことに恐怖を覚えています。

もちろんお金は自分一人ではなく夫婦(家族)の財産だということは理解していますし、使わなければ世の中が回らないし、あの世にお金は持っていけないということもわかっているのですが、手元の貯金が減ってしまうことが怖くてたまりません。

どうしたらお金を使うことに対し罪悪感が消えるでしょうか。また幡野さんのお金に対する考え方を教えていただけると嬉しいです。

(匿名 34歳 女性)

30代夫婦の平均貯金額が470万円、中央値だと200万円になるそうです。貯金がある人はいいのですが、3割の方は貯金がまったく無いそうです。

貯金にまわすお金がないということは、素直に考えると可処分所得がすべて消費になっているということです。貯金のない3割の方々にとって、消費税8%って脅威的ですよね。素直に考えれば一ヶ月分の可処分所得を、一年間にまるまるすべて消費税として納税しているわけです。

消費税って平等に徴収できるけど、格差のある社会では不向きだとググりながら感じました。浪費している人もなかにはいるのでしょうけど、余裕のないギリギリの生活をしている人たちが3割いるわけです、素直になりましょう。

そんななか、34歳で貯金額が1000万円を超えている相談者さんってけっこう……というか、かなりすごいことですよね。自分と比較してショックを受けている人もけっこういるんじゃないですかね。貯金偏差値でいったら東大レベルなんじゃないでしょうか。

いおうかいうまいか迷ったすえにいっちゃうんですけど、ぼくはいま6000万円ぐらい貯金があります。2017年12月にぼくはガンが見つかって仕事ができない状態になったのですが、ちょうど仮想通貨バブルの最大のピークでした。

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幡野広志の、なんで僕に聞くんだろう。

幡野広志

写真家・幡野広志さんは、2017年に多発性骨髄腫という血液のガンを発症し、医師からあと3年の余命を宣告されました。その話を書いたブログは大きな反響を呼び、たくさんの応援の声が集まりました。想定外だったのは、なぜか一緒に人生相談もたくさ...もっと読む

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コメント

byyriica 【読んだ】 26日前 replyretweetfavorite

itaino_tondeke2 なんだろう。なんでだろう。幡野さんの文、たまに泣ける。 https://t.co/RMmgX2uiuU 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

feilong 4件のコメント https://t.co/4XKLgVUg8h 約1ヶ月前 replyretweetfavorite

riku__s_ これいいっす。 https://t.co/EB3pSbVbzt 約1ヶ月前 replyretweetfavorite