空港で6時間足止めされても怒らないマレーシア人たち

マレーシアに長期滞在中の野本響子さんが目の当たりにしたのは、ビックリするほど怒らないマレーシアの人々。どうもここでは怒る人は損をするらしい…。そして、日本では怒ることの多かった野本さんも「怒らない社会」の良さに気づいていきました。

マレーシアに住んでいて驚くのは、マレーシアン・タイムと呼ばれるのんびりした時間の感覚と、怒る人が少ないことです。

ではマレーシアの人がどのくらい怒らないのか、ちょっとご紹介しましょう。


ビックリするほど「怒らない」人々


1つしかない駅の切符売り場にて。「トイレに行くので席外しますー」トイレじゃ、仕方ないですよね?

マレーシアに来て、私自身はもう数年、街で怒っている人を見ていません。マレーシアでは、信号が壊れていたり、銀行のシステムが落ちていたり、電車が1時間遅れていたりします。しかし駅などで怒号を聞くことも、小言を言われている従業員を見ることもないです。街宣車で怒鳴っている人の声を聞くこともありません。

マレーシアといえば、「寛容性」「多様性」というキーワードで紹介されることが多いのですが、本当にびっくりするくらい怒らないのです。

クアラルンプールの真ん中にあるレストランに入ったときのこと。料理が長い時間出てこないことがありました。同行のマレー人が気になって厨房を覗いてみたら、なぜかスタッフが誰もいません。食事どころか会計もできなくなり、30分以上待たされました。ランチタイムで、店は地元のビジネスマンでいっぱい。誰もがお腹をすかせて待っているのに、です。

そこへ一人戻ってきたスタッフが「すいません、なぜかみんなどっか行っちゃったんです。料理はキャンセルしてもらって構いません」と謝ったのですが、周りにいたビジネスマンたちは誰も怒らない。「しょーがないねー(笑)」って言って、席を立って次々に別の店に行ったのです。なんというか、こういうときに、全部最後に(笑)がついてる感じなのです。

私も日本だったら文句の一つも言っていたかもしれません。でも、何しろここはマレーシア。一緒にいたマレー人の女性も「しょーがないわね、他の店に行きましょうか」というので、諦めて別の店に行くことにしました。それでおしまいです。

別のお話です。

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怒らない力—マレーシアで教わったこと

野本響子

編集者・ライターの野本響子さんがマレーシアで暮らし始めて感じたのは、日本にくらべて驚くほど寛容なマレーシアの社会。「迷惑は掛け合うのが当たり前」「怒る人ほど損をする」など、日本人の常識からしたら驚くことばかり。 この連載では、そんなマ...もっと読む

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コメント

motty マレーシア人を見習おう。 3ヶ月前 replyretweetfavorite

twt_nuko 怒ったからといって(その時の)状態がすぐに改善するわけじゃないしね....😌😌 https://t.co/9JWEuTJEnZ 3ヶ月前 replyretweetfavorite

shi_naoking55 まぁタイトルが良くないよね ちゃんとしてる人は怒るよちゃんと マレーシア人でも くくりがでかすぎ 3ヶ月前 replyretweetfavorite

devenir21 https://t.co/1SWaZbJVUj 3ヶ月前 replyretweetfavorite