悩んでいるときや、不安で押しつぶされそうになっているとき、男性と女性では「気遣ってほしいポイント」がまったく違うことをご存知でしょうか?もしかしたら、この問題は夫と妻が一番勘違いしやすく、わかり合えない永遠の課題なのかもしれません。
妻の〝心配しすぎ〟が夫をダメにする
夫の亮二さん(42歳)と、妻の真奈美さん(38歳)が出会ったのは、いまから10年ほど前。真奈美さんは保育士という職業柄もあり、朗らかで面倒見が良く、同性からも好かれている存在でした。亮二さんは、無口だけれど、長男気質のしっかりタイプ。そんなところが、お互いに気に入って結婚したはずなのですが……。
亮二さんからの相談内容は「妻は、基本的には優しい人なんですが、一緒にいると自分がダメ人間のような気持ちになってしまい、自信がもてなくなってしまうんです。別居したほうがいいのか迷っています」というものでした。
つい先日もこんなことがあったそうです。
亮二さんが中心となって進めている仕事でトラブルが発生し、その対応に追われて疲れきって帰宅したときのこと。ただならぬ夫の表情にすぐに気づいた真奈美さんは、「どうしたの? 何かあったの?」と声をかけます。亮二さんが、「うん。ちょっと、仕事でトラブっちゃって……」と話すやいなや、真奈美さんの質問攻撃が始まったのです。
「えっ! トラブルって?」「大丈夫なの?」「出世に響いたりしないの?」「解決はしたの?」「○○さんに相談してみた? 相談したほうがいいよ!」
いつもこんな調子で質問してくる妻に、心配してくれるのはありがたいと思う反面、「放っておいてくれ!」と叫びたくなる衝動に駆られ、そのたびにグッと耐えているという亮二さん。
夫は〝信頼されて〟大きくなる
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