鞄を入れるカゴはいつから置かれるようになったか
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
5年くらい前からでしょうか。若いお客様が「鞄を入れるカゴはないんですか?」と言うようになったんです。bar bossaは1997年に開店しまして、それから十数年間そんなことって一度も言われたことがなかったのですが、最近、どの飲食店も鞄を入れるカゴを用意しているんですね。
これ、以前書いた「告白文化」同様に、最近になって流行りだした、日本及び日本周辺の独特の文化だと思います。以前は飲食店では、鞄は「椅子と背中の間か、膝の上に置く」あるいは大きい場合は「床の上に置く」というのが普通でした。でも今は高価な鞄を床で汚したくないのでしょう。それに気づいた飲食店がカゴを用意し始めたのだと思います。
うちは妻が「ジェーン・バーキンがバーキンをその辺に適当に投げ飛ばして使っていた」というエピソードが好きで、「鞄を入れるカゴってダサい」と言われたので、採用しなかったんですね。代わりに鞄掛けのフックなんかも用意したんです。でもみなさんカゴを探すようになったので、妻に折れてもらって、カゴ、用意しました。ちなみに、鞄を机の上に置くのはルール違反です。理由は、鞄は床に置くものだから鞄を机の上に置くということは靴を机の上に置くのと同じことだからです。
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