今の日本人一日の平均摂取カロリーは戦後の食糧難レベルになっている。

『一日で一気に学ぶ 超日本史』執筆時、「今の日本人はどのくらい食べすぎているのか? もっと食べてるんだろうなあ……」 と呑気に思いながら調べてみて、ビックリした。 実は1980年代がピークで、その後どんどん減少していき、現代は平均1800キロカロリー。なんと、戦後レベルに下がっていたのだ! もちろん、健康意識の高まりはある。仕事の機械化、IT化が進み、活動のためのカロリーを以前ほど必要なくなったという面もあるだろう。しかし、それだけとも思えないんだよなあ。

☆疑似元号「戦後」

戦後編の最初に、ぼくはこんなことを書いていた。

【「戦後生まれ」という言葉があります。「戦後10年」「戦後20年」という言い方をしますね。これは“戦後”という新しい元号にかわったと理解する方がわかりやすいのではないだろうか?】

もちろん、元号に「戦」なんて物騒な漢字を使うはずはないけどね。でも、体感的な元号は、

昭和(20年)→戦後(44年)→平成(31年)→令和

…とした方がしっくりくるんじゃないだろうか?

だから、平成になると、その前の疑似元号である「戦後」という重しがとれた。おかげで気分が軽くなる一面もあれば、大切なことを忘れてしまう一面もある。


引用した文章は平成に改元された年に書いたものだ(その後、まさか自分が元号の本を書くことになるとは思わなかったなあ)。今回の改訂は令和に改元される年だが、考えは変わっていない。なので、そのまま残している。


☆カロリーにビックリ

さて、終戦直後は食糧難だった。そういうのはドラマや映画で何度も見ている。前回の本では、

【このころ、日本人の一日の平均摂取カロリーは、わずか1449キロカロリーだったという計算がある。戦争が始まる前の昭和13年ですら2000キロカロリーはあったのだ。それが1449キロカロリー。ちなみに、現代の日本人は平均2500キロカロリーを取り、やれリンゴだ、ユデタマゴだ、ダンベルだとダイエットに明け暮れている】

と書いた。


今回、この文章を直すにあたって、

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一日で一気に学ぶ 超日本史

藤井青銅

学校で1年間かけて少しずつ丁寧に歴史を教わったにもかかわらず、私たちが覚えているのはどれも断片的なことばかり。 アタマの中にある日本史の知識はグチャグチャにこんがらがって、全体像がちっとも分からない。ならば“ゆっくり丁寧に”ではなく...もっと読む

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コメント

saysaydodo これ、リードがそうだから日本人の摂取カロリーに興味を持つ方が多いでしょうが、ぼくとしては中段の大瀧さんエピソードも読んでもらいたいです。|藤井青銅 @saysaydodo | 約1年前 replyretweetfavorite

mori_o_hashirou えっ、本当?! >  約1年前 replyretweetfavorite