くだらないことでもいいから、とにかくやってみる
落ち込みから抜け出せない……イヤだ……逃げたい!
そんなイヤな気分のとき、私たちの心の視野はとても狭くなっています。いろいろなものが見えなくなっています。
もし、今のあなたが逃げることで頭がいっぱいだったり、小さな幸せすら感じられなくなっていたら、「自分は何かにとらわれているのでは?」と疑ってください。
それは他者かもしれないし、病気かもしれない。今の環境かもしれません。
いずれにしても、自分が何かにとらわれていることに気づかないと、そこから解放される道は見つからないのです。
多くの人はそれがわかっています。でも、立ち向かう勇気がなかったり、エネルギーをそれ以上使いたくないという理由で、それを避けています。
それでも泣き言は言うし、人に相談したりもします。彼ら、彼女らと向き合っていると、「誰かが悪い」「何かが悪い」という話がどんどん出てきて、「あなたはかわいそうと言ってほしい」……そういう感じなのです。
SNSなどで、私のアカウントに「死にます」とコメントしたり、メッセージを送ってくる人もいます。
私に向かってそう書いてくるのは、何かコメントがほしいからです。薄々でも、「この人なら助けてくれるかもしれない」といった期待があるからでしょう。あるいは、「あなたに何とかできるなら、してみてよ」というような、挑戦の意味でやっているかもしれません。
どのみち、私とのやりとりで何らかの変化や刺激があるのではないかと、どこかで想定しながらやっているのでしょう。
でも、おそらく死に向かって一直線に進んでいく人は、誰かに「死にます」と連絡することはないし、そういうそぶりもほとんど見せないでしょう。
つまり、ほとんどの人は、心のどこかで「どうにかしてほしい、どうにかなりたい」と思っているのです。
それだったら、どんなことでも、くだらないと思えることでもやってみることです。そこで必ずなにか気づきがあります。
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