完全に「見た目」が原因で振られた

はじめてできた彼と楽しいお付き合いを続けていた田村麻美。人生ではじめて女としての承認欲求を満たし、全人格を肯定されたような幸せな生活を送っていたのだが……だんだんと雲行きが怪しくなってくる。

ブスでなければ別れなかった

はじめての彼氏だった。  
一生添い遂げると思った。結婚して苗字が変わることも考え、名前の練習もしていた。

しかし1年で破局。この世の終わりのような感覚に陥った。

付き合っていたのは大学の一個上の先輩だった。

私ははじめての彼氏ということでとても舞い上がってた。

しかし私はブスでした。

彼が、まわりの友だちから「お前の彼女かわいくないな」と言われていたようなのだ。

そしてそのことを私に言うのだ。

「〇〇が麻美のことかわいくないって言ってた」

実家に置いておいたプリクラを見て、彼のお母さんが、

「あんたの彼女、かわいくないわね」

とも言ったそうな。

周囲から言われたことを私に言ってしまう彼もどうかと思うが、私は腹が立つどころか、申し訳なさで胸がいっぱいになって、 「ブスでごめんなさい」と思っていた。

私はブス、ブス、ブス。  

自虐的な気持ちでいっぱいになった。いまならそんなこと言うヤツとはすぐ別れなさいと思うのだが、当時の私は、彼と別れたら次の彼氏は絶対にできないと思っていたので、別れられなかった。

自分の彼女が周囲からかわいくないと思われている。

そのことに耐えられなくなった彼は、別れ話を切り出してきた。けれども私は、

「きっとまた好きになってくれるはずだ。外見ではなく内面を見てくれるはずだ」

そう願って、いつか変わってくれると思い、しがみついていた。DV夫を持つ妻の考えにそっくりである。

サークルという狭いコミュニティで付き合ったがゆえに、「あいつの彼女はかわいいのに、お前の彼女はブス」という比較がしやすい環境だったのがまずかったのかもしれない。

私は別れたくなかった。

彼が好きだからではない。

別れたら「彼氏のいない人」になるからだ。


でも、やりたい。 人にふれたい

あっけなく振られた。別れたくないとすがったけど、ダメだった。

もう彼氏なんて一生できない。セックスなんて一生できない。もうお先真っ暗。

埼京線の車内で、槇原敬之の「もう恋なんてしない」を聞きながら、泣いていた。

友だちと会うたびに失恋話をして号泣。

何をしても何を見ても涙が出ちゃう、かわいい女子だったわけだ。

しかし、時間というものは流れるもの。

そして、それとともにエロへの欲求が復活してきた。

さみしい。やりたい。さみしい。やりたい。さみしい。やりたい。やりたい。やりたい。やりたい。

セックスがそんなに気持ちよかったのか。

そうではない。

肌と肌がふれあうことに、自分の存在意義を見出すことができた。

セックスの最中は自分の存在意義を感じられたような気がする。

あの存在意義、承認感覚を味わいたい。

やるために、また彼氏をつくろうという思考に着地した。

失恋のつらい気持ちも、結局「またやりたい」というエロの欲求に救われた。  

エロは地球を救う。

エロはAIがどんなに進んでもなくならない。

自動化できない。肌にふれたい。


ブスの作業 11「最低限」の見た目レベルアップ

注:本連載開始から「読者が実際に手と頭を動かす箇所」として、「ブスの作業」を提示している。「ブスの作業1~10」を読みたいあなたは、前回までの連載を見てネ。

完全に見た目が原因で、はじめての彼氏に振られた私。

見た目ゼロ問題をここでもう一度取り上げてみよう。
この連載の第2回で、自分の見た目を「ゼロ」と定義したが、じつは「ゼロ以下」というメモリもあった。


マイナスになる要素は、不潔感だ。  

そして、「服がダサすぎる」というのもマイナスポイントかもしれない。

大学1年生のときの私は、完全に間違ってしまっていた。

・金髪に近い茶髪

・風呂嫌いゆえの不潔

・変な服

間違えすぎていた大学時代の田村麻美。ほぼヤンキーですね。


見た目が理由で振られたことで、最低限の「清潔さ」はキープしようと誓った。  

読者のみなさんも、少なくとも「見た目」数値がゼロ以下にならぬよう次の作業をしていただきたい。

・毎日風呂に入る(私は風呂嫌いでいまでも毎日は入らないが、合コン前やデート前には必ず入った)

・鼻の下の毛をそる

・腕の毛をそる

・脇毛をそる

・デコルテをきれいに

・うなじをきれいにしておく

・髪のキューティクルを維持(美容院は月に1回)

・眉毛処理

・いびきをかかない→適正体重

・ナチュラルメイク

自分でできないというなら、お金か人の力を借りなさい。

・デパートの化粧品カウンターに行き、予算3万円で自分に合うスキンケア

・メイク道具を美容部員さんに選んでもらう

・眉毛スタイリングを予約してみる

・脱毛サロンに行く

・ネイルサロンで爪のお手入れをする

特別なことはしなくてもいい。というか、する必要はない。

実は、私は「かわいくなるための努力」はしたことがない。

「見た目」に投資してもリターンが少ないことをよくわかっているからだ。

「かわいさ、美しさ」ではなく、「お手入れされた清潔感」がブスのゴールである。

そして、前々回の連載で言及した「話しかけられやすいブス」になるためにも重要である。
不潔で、お手入れされていない人に、だれも話しかけようとは思わない。
美人も不潔だったら、美人に見えないであろう。


行動できなかった人が一歩踏み出せる本!

この連載について

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ブスのマーケティング戦略

田村麻美

税理士、大学院生、一児の母、そしてブスである田村麻美さんによる、「ブスが幸せな結婚&ビジネスでの成功」をかなえるための戦略論。誕生から、受験、処女喪失、資格取得、就職(即退職)、結婚・起業するまでの物語を赤裸々に記した半生記と、結婚・...もっと読む

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