キーボードon キーボード
—— 林さんが普段使っている仕事グッズはどんなものなのでしょうか。
林雄司(以下、林) パソコンは会社から支給されたものですけど、キーボードにはこだわりがあって、別付けのものを本来のキーボードの上に乗せて使ってます。
—— えっ! こんな使い方してる人、初めて見ました(笑)。
林 もう、このキーボードじゃないとだめなんです。家も、新宿のオフィスも、公開編集部も、これを1台ずつ置いてあります。全部同じ型のやつです。東プレっていう会社の「REAL FORCE 91UBK」ですね。
—— この会社、ホームページがまたいい感じですね。
林 トップのフラッシュが熱いですよね。これほんと打ちやすいんですよ。これだけでノートパソコン1台分くらいの重さがあるんですけど(笑)。
—— キーボードが薄くなっていっている時代にあえて(笑)。あと「これじゃなきゃ」というものはありますか?
林 このノートはよく使いますね。メモをとると言うよりは、考えていることを書きだして、会議の前に頭のなかを整理するためにつかいます。
—— あの、デイリーポータルZの「ペリーがパワポで提案書を持ってきたら」、「どうでもいいことをプレゼン資料にする」などの記事の印象で、林さんといえば「パワーポイント」というイメージがありますが、普段の仕事でパワーポイントを使うことはありますか。
林 いやあ、普段は使わないです。でも、大好きですよ(笑)。あのクリップアート、気になりますよね。あと、いろんな図がつくれるVisioっていうソフトも大好きで、個人用に買ってしまいました。画面遷移の図などが簡単に描けるんです。仕事でそんな図を描く必要性はあまりないんですけど。
—— 何でそんなに好きになっちゃったんでしょうか(笑)。
林 なんか頭よく見えるじゃないですか。こういう図がちゃちゃっと描けると。
—— それだけのために(笑)。文房具でこだわってるものはありますか?
林 このプラマンっていう万年筆とサインペンの間のようなペンが好きで。書き味が万年筆っぽいんです。
—— あ、本当だ。カリカリしていて書きやすいですね。高いんじゃないですか?
林 500円くらいですよ。カタカナで「プラマン」って書いてあるところとかいいですよね。買いためて、家にもいっぱいあるんです。もう5年くらい使っていますが、たまにペン先が割れてるのとかあるんですよ。
—— え? 新品で買っても?
林 はい。はずれがたまにある。ネジが緩くてすぐはずれちゃったり。そうしたら、インクが漏れるからセロテープでとめて使うんです。
—— そこまでしてでも使いたい(笑)。
林 雑なつくりだなーと思いつつも、そこに味があるなと。