「手作り離乳食をあげることこそが愛情ある親の姿だ」
と思っている方もいらっしゃると思いますが、
私は手作りにかける時間を、もっと子どもと過ごすために使ったほうがよいと考えています。
子どもと向き合い、子どもの目を見て過ごしてほしいのです。
はじめて寝がえりをうった。
はじめてお座りをした。
はじめて一人で立った。
はじめて歩き出した。
その大事な「はじめての瞬間」を子どもと一緒に喜びあいましょう。
今見られるそのかわいらしいしぐさや表情は、今だけなんです。
日に日に成長していく姿を見守ることは、ママとパパにとって大きな喜びです。
笑顔で見守ってくれるママやパパと過ごす時間は、子どもにとっても何より幸せな時間なのです。
ママもパパも、子どもとたくさんふれあってください。
そして、もっともっと、いっぱい抱きしめてあげてください。
私のモットーは、「子育ては楽に、楽しく、安全に」です。
日本中の子どもたちと、その子を囲む家族や人々が、
心にゆとりを持ちながら温かい気持ちで安全に子育てをしていけるようにと願っています。
だからといって、手作りの離乳食を完全否定しているわけではありません。
衛生面、栄養面、安全性に
ニコニコ笑顔で子ど もにあげられる人もたくさんいらっしゃるでしょう。
でも、それが「できて当たり前」というわけではないのですから、
できない自分を責めたりして、むりにがんばらなくてもよいのです。
市販の離乳食を使うのは「手抜き」ではありません。
「息抜きに使うもの」でもありません。
「罪悪感を持って使うもの」でもありません。
それは「衛生面、安全面、栄養面」に配慮し、
子どもとハッピーに過ごす時間を確保するために、あえてする選択なのです。
そういう前向きな意識のもと、どうどうと胸をはって市販の離乳食を与えましょう。
ただ、日本は世界の
鉄や
やはり
日本でも6カ月から鉄や亜鉛が摂取できる離乳食製品が
もっともっと増えるようにと
最後になりましたが、本連載にご尽力いただいた時事通信出版局に、
この場をお借りして御礼申し上げます。
また、私の執筆に対して理解を示してくれた家族に心から感謝します。
両親や夫のサポートがなくては到底できませんでした。
愛する子どもたちもよくがんばってくれました。ありがとう!
そして、この本を読んでくださったみな様、本当にありがとうございます。
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